以東岳

2006.10.30

車道終点,泡滝ダムまでの林道は,道幅こそ狭いものの全般に固く締まった路面で,ところどころコンクリで固められ割と走りやすい。

んで,荒沢ダムから泡滝ダム間の景色は秀逸。

どうにもシャッター切っとかんと我慢ならない風景が連続し,その都度車を停めては数分…さっぱり泡滝ダムに近づかん。

泡滝ダム手前の快適アスファルト敷駐車帯に辿り着いて渓谷から空を仰ぐと,山の稜線には陽が射し始めていた。

休日ならたくさんの車でひしめき合うであろう広い駐車帯には,未だ先客は1台のみ。ありがたいことです。

支度をしていたら新たに車が一台,前日は月山だったという埼玉からの男性で,来てはみたものの入山するか否か思案中の様子。

今日明日の天気はバッチリかもですよとお話するも,未だ決めかねている模様。

ほいでは出発。

歩いてすぐの泡滝ダムより,熊鈴鳴らしながら登山道へ。

7:50

泡滝ダム出発

(約520)

しばらくは東大鳥川の右岸沿いにつけられた渓谷の中の道で,ほとんど標高差の無い横移動。

それにしてもすんごい紅葉にタメ息。一人うめきながらシャッターきりまくりで,さっぱり前に進まん。

遊歩道然とした道ながら,足を滑らせると谷へ真っ逆さま,な足場の悪い箇所や,今にも崩れてきそうな大岩が連続する箇所もあって,注意を要する。

9:15

冷水沢の吊り橋

(約650)

ブナ林が目立ち始めるとやがて冷水沢にかかる吊り橋に。

割と盛大に揺れるんで,楽しめる人と苦痛に感じる人に分かれるだろう。

9:45

七ツ滝沢の吊り橋

(約720)

やや川から離れたブナ林をしばらく歩くと二つ目の吊り橋。

七ツ滝沢にかかるこの吊り橋も前出のものと同様,盛大に揺れる。

ここから七ツ滝沢左岸沿いに歩くと,道はやがてジグザグにきられた急坂の登りに。

この頃から次第に空が雲に覆われ始める。

この急坂,ジグザグに切られた道自体は緩いものの,これをショートカットする直登ルートがあって,試しにちょいと辿ってみたが,たちまち息が切れた。

以降,ゆるゆるジグザグの道に。

途中コップの吊るされた水場があって飲用可の様。

対面の山肌の紅葉を眺めながら静かなブナ林を上がっていくと,間もなく斜度が緩み樹間から大鳥池が。

もはや黄葉終了間際のブナ林の平坦な道を進むと,間もなく大鳥小屋へ。

11:10

大鳥小屋

(約960)

住宅地の一戸建てと見紛う立派な建物は小屋という言葉が不相応。

小屋前のベンチにて大鳥池を前にしばし休憩。