鳥海山 (唐獅子平)百宅コース・象潟コース

2007.10.24

夜明け前起床。

石油ストーブに火をおこすも,覚悟していたほどの寒さはない。

昨晩の風はやや収まってきたかしら?程度。

窓の外に見える空が白んできたころ外へ。快晴,放射冷却で昨日ぬかるんだ土もバッキバキ。

6:00

日の出

目線より下界は雲海,上空は快晴で,上に焼けるものが無い代わり,下が色づいてくれ。

朝のお勤めを終え,小屋内にて朝飯。あれ?朝飯の方が先だったっけか?

クライアント様は食事には気を遣われているようです。やっぱ楽しくないとね。

撮影機材優先で味も素っ気も無いワタシのメシが貧相。

7:05

唐獅子平避難小屋出発

(約1660)

朝飯を終えて出発。

少々風が強いものの,真っ青な空の下,真っ白なお山に向かうのは気分が良い。

ぬかるみも水溜りもバッキバキに凍りついた道。

先行するクライアント様は嬉々として氷や霜柱を破壊していく。美しい造形はまず撮影させろっ。

渡渉ポイントは幾重にも張った氷が沢を埋めていた。

今にも飛び込まんとしていたクライアント様を引き止めて,まずは撮影させていただく。

間に空気を挟みながら何層にも張んのって,なじょに形成されんだべ?

気が済んだとこで,一緒にガシャンバリンと割りまくってスッキリ。

渡渉後はすっかり雪道。当然,昨日緩んでいた踏み抜きトラップも今はカチコチクラスト状態。

昨日のステップを頼りに上げていく。

太陽が上がるにつれて雲海も減少。

北東から東,南にかけて順に秋田駒,岩手山,早池峰山,栗駒,船形,蔵王,葉山,吾妻,月山,朝日,飯豊と,文句なしの見晴らし。

空は青いし雪は白いし,これで滑れたら完璧だ。

8:10

霧ヶ平

(約1900?)

9合目霧ヶ平を過ぎると傾斜もクラスト具合も上がってくる。昨日の下りのステップさまさま。

沢筋は見た目滑走可能な雪のつき具合だが,100%アイスバーン。

つるつる緊張のクラスト斜面を上げると外輪山上へ。

9:00

外輪山

(約2200)

新山と外輪山の間,大物忌神社の延長線上には笙ヶ岳,その先に吹浦の港,日本海がくっきり。

すっかりテンション上がって撮影に没頭,クライアント様お待たせしました。

往路どおり外輪山を辿って下山開始。

高気圧直撃の予想気圧配置どおりのお天気で,外輪山歩きの利点が最大限発揮される条件。

北に七高山,新山,荒々しい外輪山の火口壁と千蛇谷から稲倉岳,そして仁賀保の風車,象潟へ。

西から南に日本海から庄内平野,月山,朝日,その他もろもろパラダイス。

風も収まってきて雪も緩み,歩きやすくなってきた。