尾瀬（後編）

林間から出て間もなく沼尻休憩所。

沼尻平の彩りはｲﾏｲﾁ。

いつも込み合ってる印象のここも，意外に閑散としてまったり。忙しくないことはいいことだ。

休憩後，見晴に向かって出発。

ひっからびた感じの白砂湿原を過ぎ，少々の登りで白砂峠を越えると，段小屋坂の長い下り。ここの歩きはつまらん。

昨年買った靴の中敷きがヘタってきたのか足裏が痛む。

偏平足にテン泊装備＋撮影機材は負担大。

木道もひとつの要因ではある。

長い林間の段小屋坂。

木陰こそ涼しいものの，時折開けると直射日光はジリジリ下界のもの。

木道が広くなると間もなく見晴。

燧小屋でキャンプの手続き（800円／泊×2）後，キャンプ指定地を覗いてみると…昨年倒壊してた炊事場は，再建どころか基礎からすっかり撤去されていた。これでおんなじ料金とは。

先客はちらほら。

スペースあっけど，ここら一帯ほとんど降雨で水が流れるので，設営に適したスペースは多くない。＆相変わらず便所は虫パラダイス。

原歩きは明日にして，本日残されたイベントは夕景のみ。

設営後は夕刻まで休憩所で昼寝。足裏ｲﾀｲが涼しくて快適。

涼しさを通り越して寒さで目が覚め，設営したテントに移動してもう一眠り。雲が多くなってきた。

夕刻，騒々しさにむくっと起きだしてテントから顔を出すと，あたり一面小学生の団体のテントに囲まれてた。もうちょっと間隔を…。

空模様は曇りながら西は青空だ。

焼けるかもな，と，設営で軽くなったザックを背負って見晴出発。

行き先は竜宮十字路付近の池塘。

最近の猛暑はここも例外ではなかったのか乾燥しきった感じで，尾瀬沼畔に比べると見るべきものも少ない。なんだかすっかすか。

六兵衛堀，沼尻川を越えて見えてきた竜宮小屋は，一階部分が改修工事中で全館閉鎖されていた。9月一杯お休みらしい。

竜宮十字路に到着。

幸いほとんど人通りも無く，点在する池塘を前に夕景をイメージ。

池塘前の木道に三脚をすえて準備万端，いつでも暮れろ。

陽が山の陰に沈むと雲は黄色からオレンジに。

ふっと光が弱くなり，一呼吸置いて最後に赤に。

もうちょっと高い雲で形も揃ってりゃなぁ。

メインイベント終了後，ヘッドランプで見晴へ戻る。

沼尻川を越え，六兵衛堀に差し掛かったところで「ザブンっ」。重量級の獣の水音におののきながらそろりそろりと通過。

原で夕景撮んなら竜宮小屋泊すべきなんだ。無理だが。

テン場は小学生が賑やかだが，撮影カット確認後さっさと寝る。