尾瀬(後編)
2006.8.17
中田代にはサワギキョウやイワショウブ,終わりかけのワタスゲが。
池塘のヒツジグサは未だつぼみの状態。帰ってくる頃にはこれらも咲いているだろう。
キンコウカ,モウセンゴケはいたるところに。
その他名前の知らん花,見逃してる花多数。
9:25
尾瀬ヶ原三又
牛首に程近い尾瀬ヶ原三又のベンチには沢山の人。
このあたりから,およそ山歩きとはかけ離れた服装を目にするようになる。
ジーパンはともかく,ビーサンとかスカート姿とか…山ノ鼻から入ってくる人たちは一味チガウゼ。思いっきりスカートにスリットの入ってたオネイサンには見入っちゃった。ナムナム。
牛首を過ぎて上田代へ。
池塘の多さと人口が比例する。
お目当てだった逆さ燧撮影ポイント。
残念ながら空は雲ばっか。
風もあって水面もさざなみが。
復路に期待しよう。
して,この付近でやっとオゼコウホネ発見。
しかしこの花の常,木道から随分離れたところに咲いていて,200mm(35mm換算で320mm)でも寄せきれず。人嫌いなのかも。
10:30
山ノ鼻到着
あっちこっちで幾度も休憩を入れながら山ノ鼻到着。
結局オゼコウホネは三つしか見つけられなかった。希少な花である。
山ノ鼻の賑わいは見晴の比でなく,物価も相応に。
見晴の荷物は山ノ鼻経由で背負子さんが運んでんのに,山ノ鼻の方が高いのは何故だ!
ところで山ノ鼻の良いところはトイレ。
しっかり扉を閉めているおかげか,清掃が行き届いているのか,清潔で心置きなく用を足せます。さすがに客が多いだけのことはある。
それにひきかえ見晴はヤバい。ありとあらゆる虫たちのパラダイス。臭いもヤバい。
そんな話の後にナンですがメシ。
本日も昼飯は現地調達。
至仏山荘にて,朝も食ったのにまたラーメン。
昨日の見晴でもそうだったが,やっぱりガマンできずプシッとやっちゃった。リッチな昼飯。
山に来ると汁物はすべて飲み干す癖がついてるんで,ビールと相まって腹いっぱい。
見晴へ折り返しです。
11:10
山ノ鼻出発
相変わらず人出の多い上田代。
挨拶をスルーされることもしばしば。
まあ街じゃあ見知らぬ人に挨拶したりしねんだから,そんなこともあるか。人多いし。
実際,雪山でバッタリ人に出会ったときのコンチハは感激で気持ちがこもってるけど,街と見紛うばかりの混雑の中ではおざなりだったりするしな〜。
金太郎飴の如く人の連なる尾瀬の混雑期ならなおのことだ。
池塘の多い上田代,往路で見逃したオゼコウホネがないか慎重に進む。
間違ってもよそ見しているときは歩いちゃいけない。木道から足を踏み外すから。以前,川に落っこちそうになった。
結局オゼコウホネは見つからなかったが,ヒツジグサの花はそこかしこで開き始めていた。
そして再び逆さ燧の池塘へ。
残念ながら状況は変わらん。
んでも振り返り見る至仏山は大分雲が上がってきた様子。
牛首の先,三又までは湿原+人間ウォッチング。
中高年のグループや家族連れのほか,意外に若いカップルさんや若い娘だけのグループも多い。しかもなんだかめんこい子が多いなぁ。
11:50
尾瀬ヶ原三又
三又を過ぎるとかなり閑散としてよそ見し放題。
下ノ大堀川の付近はニッコウキスゲの実がひしめき合っていて,7月中に来ればいいもん見れんだべな〜金太郎飴の中。
この先竜宮までの間には東側にそれる木道あり。
かなり痛んでいるためほとんど誰も歩かないその木道沿いにはワタスゲの群落。
終わりかけとは言えきれいなもんです。
13:00
竜宮十字路
すぐに本線に戻り,間もなく竜宮十字路。
長い休憩を入れる。
新調した靴の中敷きがどうも合わず,まめができた。こりゃイカンなとナイフで合わない部分を削り取る。時既に遅しですがね。これで随分楽にはなった。
実はこの日,toco氏が遅れて見晴で合流する予定。
そのうち原にも降りてくるかなと思っていたが現れんな〜。
まぁいいかと見晴へ向けて出発。
沼尻川を越えて広大な下田代に入ると人通りは絶える。
スーパースローペースで尾瀬ヶ原満喫。
13:50
見晴到着
見晴に到着してみると,未だtoco氏の姿は無い。三条の滝にでも落っこちたのかしら。
とりあえず無料休憩所の靴洗い場の水道で頭をガシガシ洗い,タオルで体をふきふき。
洗剤使用不可の尾瀬だが,水だけでもさっぱりする。
日差しの弱い本日,テント内もそれなりではあるが,やはりここは快適な風の抜ける無料休憩所のテラスで一休み。
洗った髪の毛もあっという間に乾く。
14:40
toco氏合流(見晴)
足裏をもみもみしながら撮影した写真なぞチェックしていると,険しい顔したtoco氏到着。
出発が遅くなった上に延々と長い燧裏林道と三条の滝の急坂に苦戦したらしい。
そいじゃまず乾杯だ!と,山ノ鼻よりゃなんぼか安いビールをプシッ。
アホ話をしながら見晴は暮れてゆく。
17:00
夕飯
そしてそろそろ夕飯を…と準備を始めたら,昨日に引き続きまたしても降雨。
またにわか雨かな?と,しばらく待っては見るものの一向に上がる気配がない。
痺れを切らして折りたたみ傘を差しながら湯を沸かし始める。ついてない。
メニューはパックの白米にレトルトカレー。
とにかくイージーなシステムであるのが救いだ。
そしてもう一本toco氏よりビールをごっつぉになり,再びアホ話。
この休憩所,管理人らしき方が戸締りの時間にやってきて施錠,そのまま関係者以外立ち入り禁止の2階へあがってった。ここで晩を過ごす様子。「きっと村から××がやってきて××,今頃××で××なんだべ」toco氏と下世話ワールド全開。
本日も後片付け後,さっさと寝ちまおうおやすみなさい。