羊蹄山・京極ルート
2005.3.7
夜明け前に起きてわりと早く行動し始めたつもりだったが,車中泊のニセコ駅前を出た頃(5:40)にはすっかり空が白んできた。
して,ものすんごい快晴!淡い朝焼けに染まる羊蹄を横目に,昨日断念の京極ルート入り口へ向かう。
昨日も訪れたコンビニで朝飯をかきこんだのち,たどり着いた登山口には車無し。
すっかり上がってしまった日が照りつけ,準備しているだけでも暑い。
7:30
約420m
登山口出発
支度を終えてぎらぎらと照り返しの強い牧場?を歩き出す。
昨晩からの降雪は無い模様で,たくさんのスキーのトラックが登山道沿いを走っている。
しーかしきれーな山だなぁ。
すぐに樹林帯に入ると陽射しも遮られて少しラク。
んでもそれもつかの間,どんどん疎らになる林は強い陽射しと見晴らしを提供してくれる…痛しかゆし。
徐々に斜度が増し,高度が上がるにつれてブレーカブルクラスト気味に。
風,陽射し共に強く,昨日とうって変わってハードバーンの予感。
それでも沢にはあんでない?と言い聞かせてひたすらハイクアップ。
森林限界に達する頃にはかなりの強風。
とにかく冷たい風が吹きっぱなしで,こんな快晴でなかったらこの辺で打ち止めにしただろな。
お山も3日連続で,相応に疲労もたまってるし。
幸か不幸か抜ける青空が重い体を後押しする。
そこの「もじゃ」,あの「もじゃ」,と目標を変えながら徐々に高度を上げ,シュカブラの固い斜面にテンション下げながら千枚石の沢右岸にとりつく。
この沢に入るポイントを物色しながらさらに高度を上げ,数「もじゃ」上がった地点を本日のドロップポイントとした。
10:30
約1400m
沢ん中の雪は,なじょだべ?と様子を見てみたが…か,かたい。
風もびゅんびゅん吹き抜けて雪をさらっていってしまったようだ。
ともかくドロップ。
地形がでかくて視界もあるし,楽しいロケーションには違いないのだが,どこまでもゴリゴリの固い雪面。
途中左岸の小さな尾根を越えて隣の沢にも入ってみたものの状況はほぼ同じ。
タイミング悪く,カメラの電池切れで予備のバッテリに交換する際,沢の中を暴れまわる強風でタイヘン難儀した。
高度を落としていくうちに雪面は柔らかく,風も治まってはきたが,今度は著しい気温の上昇(倶知安では8℃まであがったらしい)と日射のおかげで,劇的に雪が重くなってしまった。
スノーシューに履き替え,右岸の尾根を挟んでもう1本右側の沢に移る。
日射の少ない右岸側はまだ柔らかかったが,沢底と左岸の雪はもうダメ。。。
斜度が緩み,沢が広くなってきたところで登りのトレースに合流。
林間を抜けると広く開放的な雪原へ。
ブレーキに苦しみながら駐車場所へ…暑かった~。
11:45
約420m
登山口
一日で,かくもコンディションが変わってしまうものかとため息ひとつ。
この時期,景色の良さと雪の良さは両立しないか?
んでもまぁ,前日の滑りが良かったから二日間で両方楽しめたということで…。