オコタンペ山
2005.3.5
苫小牧から樽前山や風不死岳,恵庭岳の美しい支笏湖畔を経て,国道からオコタンペ湖への分岐付近に車をとめる。
もはや昼過ぎとあって数台の駐車車両とトレースあり。
気圧の谷の通過が予想されていたが,意外と天気は崩れてこないようで,ちらちらと雪が舞ったり日が差したりのお天気。いいぞ。
長い航海の直後でどうも脳が揺れてる気がするようなしないような…北海道BCの旅&初めてのお山を前に高ぶる気持ちでマヒしてるような?
手早く準備を済ませ,今しがた降りてきたシューの方のトレースを辿って入っていくが,あれ?なんだか変。全然道路っぽくねーなー。
地形図と磁石で確認してもここはなんだかチガウ。
一旦国道に戻ってよく見回したら,少し北に行ったところにちゃんとオコタンペ湖の看板が出てた。
12:45
出発
(約560)
仕切りなおし。
冬季閉鎖のゲートを越え,かなり多くの往来があるのであろう固く締まったトレースをゆるゆると歩き始める。
お山の上部は雲がかかったり取れたりであるが,このあたりには明るく強い陽射しが照りつけ始め,穏やかな風とあいまってかなり暖かに。
上着を脱いでハイク続行。
abe君の歩きの速いこと。
しばらく道路をつめると,右側の尾根にスキーヤーのものと思しきトラックあり。
ここから緩やかに尾根をつめようかとも思ったが,滑りたいのは道路に落ちる南面。
斜面の把握も兼ねて滑る斜面を登っていくことにしよう。
このまま核心まで林道をつめることにする。
途中右手に疎林の沢状あり,これがなんとも気持ち良さそう。
さらに奥の沢状まで達して登行開始。
大きな沢状はわりと木が混んでいるが,滑るには支障なさそう。
既に今朝の,或いは昨日のトラックが数本入っている。
しかし,陽射しを浴び続けたその南斜面の雪は既にグサグサ。
同じ条件なら前出の沢の方がいいだろな。
わっせわっせと重い斜面をハイクしていくうちにどんどん疎らになっていく林。
こんで雪いがったらおもせーべなぁ。
ほどなく尾根上に達し,山頂東側の斜面が見えてきた。
既に何本かのトラックが入ってやや残念ではあるが,雪もサラッとしてきていい感じ。
東斜面を南から回り込むように尾根を辿るとすぐに山頂。
14:15
山頂
(968)
風も弱く穏やかな山頂から南には立派な岩峰の恵庭岳。
南西眼下には薄日射す氷結したオコタンペ湖と,その上を歩く人影が二人。
なんだか平和な休日。
東にはチラッと支笏湖も見えている。
早速板を履いて柔らかそうな東斜面にドロップ。
abe君は山頂直下でいきなり派手にコケていた。幸先の悪い出だし(笑)
日がかげってサラッとした感触の雪面を数ターンした後,南側の尾根に乗るとコチラの雪もわりと調子が良い。
登って来た沢が腐っているのは分かっていたので,この尾根を落として最初にチェックした疎林の沢状を降りることにした。
終始まばらな林の中の穏やかなクルーズ。
すぐに尾根が緩やかになると尾根南側に入り,東にトラバース気味に落とすと間もなく沢状へ。
既に雪は重くなっていたが,広い沢状の地形は楽しく,斜度もほどほどで充分に満足のいくものであった。
道路に下りたあとは冬季閉鎖のゲートまでトレースを滑り降りて終了。
ポールの出番が無くて助かったわ〜。
15:15
駐車場
無理なく半日コースの山行。
「仙台から来てこの山はマニアック(さな談)」てのもちょっと満足度が高い!
さて,今夜は札幌で美食アカデミー。