10.13 |
夜中にまた「あるだけ飲むぞ!」のあたりがざわつき始め,聞いてるとどうも撤収をはじめたよう。 いったい何時だと時計を見ると未明4時過ぎ頃。気合入ってるなぁ。でも日の出見に山に登るには遅すぎるなぁ,どこまで行くんだろ?
ムニャムニャと起き上がってテントを開けたら,フライの内側の結露がバリバリに凍っていて,頭にバラバラと降ってきた。で,外を見てみると,なんと満天の星空!月も落ちてるから相当なもん。つまり,まだ真っ暗ってのに,あの人たちは静かに行動しようって気はないな・・・おっきな声でみんなに指示出してるし。 ま,どうせそろそろ夜明けだから起きるか。
空も明るくなってきたので散歩に出掛ける。
6:05 下田代に出ると,景鶴山や至仏山には日が差し始めている。
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びっしりと霜の降りた下田代と景鶴山。
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木道はすべて霜でつるつるの状態で,みんなそろりそろりと歩いている。 草木もすべて真っ白できれいでございます。 |
6:18
六兵衛堀の拠水林と至仏山。 |
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原はまだ日が差し込む前の凛とした空気の中,朝日を浴びた至仏山が間近に見える。 また今日も重そうな機材を持ったカメラマン達がたくさん出てますな。やっぱ朝夕は抑えておかねば。
6:26 原にも日が差し込んでくると,キンキンに凍り付いている葉や芽がきらきらと輝き出す。
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原の草黄葉,黄金色がいっそう引き立つ。
6:33 見晴と燧ケ岳。
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霜の降りた草木に逆光が射すと,七色に輝くんですよ!写真では出ませんでしたが。広大な下田代がそれはもう,すんごい光景なんですよう!機会があれば是非ご覧いただきたい。寒さもぶっ飛ぶ美しさ!今度はいつ見られるかわからん冥土の土産だ。
ひとしきり感動しまくった後,見晴に戻って朝飯の支度。 ゆっくりとメシを済ませ,撤収開始。バリバリと凍りついたテントの氷を振り払い,水を汲んで見晴を出発する。
8:54 原に後ろ髪引かれつつ,沼を目指して段小屋坂に入る。
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ここも夏と違って紅葉の明るい樹林帯。ただ,沼に近づくに連れ標高も上がり,針葉樹が多くなるけれど。 白砂峠が近づくと,ぐっと傾斜が強くなる。
10:21 オオシラビソの甘い香りの中,白砂峠を越えると間もなく,白砂湿原に。
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10:42 白砂湿原からすぐ先の沼尻そば屋でそばをいただく。はっとうも食いたかったな・・・。 |
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11:16 沼尻休憩所に到着。 |
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休憩所は黒山の人だかりで素通りする。まぁ,そば屋でゆっくりできたからイイさ。
ここから沼尻平越しに見る燧ケ岳がまた雄大。
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雲ひとつない青空と山と草紅葉のコントラストが素晴らしい。
11:36 沼のほとりを尾瀬沼東岸へポクポク木道歩き。やはりこの辺は沼山峠からの日帰り圏内なので,人口が多いな・・・。
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12:00 浅湖湿原を過ぎると,間もなく大江湿原へ。 |
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3本唐松,向こうにダケカンバがきれいに並んでいる。
12:07
大江湿原の向こうに尾瀬沼東岸の長蔵小屋がもうすぐ。
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12:17
尾瀬沼ビジターセンター着。 |
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ザックを置き,沼のほとりを少し南下する。
12:21
連れの体力もだいぶ消耗していたので,歩いて2〜3分のところまでとし,沼越しに燧を撮る。
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願わくば朝夕の燧を撮りたい。
ビジターセンターに戻り,ザックを背負って沼山峠へ。 この尾瀬沼東岸と沼山峠間の人の往来は特筆される。渋滞! あまりに遅いので少しずつ抜いていくが,峠が近づくと抜く隙間もなくなり,あきらめてトボトボ歩くことに。(この道は大江湿原以外ほとんど何にもないんですよ)
13:21
たどり着いた沼山峠休憩所前のバス停には長蛇の列! がっくりしながら切符を買うと,その列は会津高原駅行きであることと,御池行きのバスはがらがらであることが判明し,さっさと乗り込む。 何せ,休憩所前にしてもバス停にしても,人っ子一人いないような状況しか見たことがなかったから,これはびびるよ。
14:06
御池到着。
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相変わらずここの紅葉は燃えていた。
それにしてもまぁこの時間帯は,どなたも疲れた顔をしていらっしゃる。良かったじゃない!こんな天気に恵まれて!
尾瀬の余韻にひたりながら檜枝岐村に降り,毎度の燧の湯へ。 ここも人だかり!ここで洗い場に行列が出来てたのは初。なんと出た頃には脱衣かご待ちの行列も・・・異常だ(ま,ワタクシもその原因を作ってるわけでありますが)
平日の尾瀬を「強く」お勧めします。
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