富良野岳

2011.1.24

白銀荘にて快適な就寝にゆっくりな目覚め。

外は荒れてないかしらと山を眺めてみれば,風は無いながらもガスすっぽり。が,時間と共にガスは上がり始めているようで,明るい兆し。

疲れて横になりたい気持ち半分,ここまで来て山やんねってこともねーだろという気持ち半分。abeくんに今日お休みの選択肢はないらしい(仙台くんだりから来て当たり前か)。

だらだらとメシを済ませてお出かけの準備。

宿はメチャクチャ気に入ったので延泊することにし,必要なもんだけ持って出発です。

道道291と966のT字路,「バーデンかみふらの」向かいの駐車場に車を停めた時点で,富良野岳はうっすらと。

10:25

1010m

「バーデンかみふらの」前

ここのバス待合所の中に入山届のノートが置いてある。手間いらずで便利。

道道291を上富良野方面へやや下って砂防ダムへ降り,2本の沢(ヌッカクシ富良野川・三峰山沢)の渡渉。沢は浅く,特に問題ない。スノーシューのまま渡る。

10:30

990m

砂防ダム

ジャイアント尾根目指して北尾根をトラバース。先行パーティーのトレースで快適だが,結構密林ですネ…。

ジャイアント尾根から登高開始。先行者も皆同じルートのようです。ありがとうラッセル。

次第に樹間が広がり,森林限界に達するとまとまった面も出てくる。この尾根滑っても良さそうだなぁ。

尾根が明瞭になって来る頃には陽も差し始め,十勝岳方面の視界も。空が青みを帯び始め,俄然テンション上がる。

先行の2パーティが上部に見える。先頭のパーティはホコ岩手前からベベルイ沢に入る様子。後続は最後の登り。

最後の登り手前の斜面が絶妙な光なので,abeくん一本滑ってみたら?とそそのかす。

先行パーティがベベルイ沢にドロップ。見た目には分からなかったけど,かなり深いみたい。あれ見ちゃうと,やっぱ尾根じゃなく沢かなぁ。

んでも困ったことにこの時季,ベベルイ沢には一日中まったく光が入らんようです。ここは滑りの快楽重視で。

最後の急登をこなすと富良野岳が正面にドカン。すっかり快晴になって,あぁこりゃスゴイ景色だ。ここまで来れて良かった。

13:20

1650m

ジャイアント尾根上部

後続パーティはジャイアント尾根を落とすようです。こちらに下ってきた。

13:55

1700m

ホコ岩手前ドロップ

快晴無風であまり感じ無いが,気温はかなり低い模様。南東北でこの天気なら雪は重くなる一方。

ホコ岩手前の先行パーティドロップ地点。やっぱここから入るほかなさそうだ。

今日はabeくんから。

やっぱ深いみたいです。

続いてワタクシ。ノートラックの面に入ってでっかいターンを心がける。深くて軽くて踏みごたえのない感じは,なかなか南東北にはありませんナ。こういう環境が欲しいものです。

1350辺りまで落としたあとは,右岸をトラバース気味に落とす。

1200辺りで北尾根を越えると前十勝方面の景色。

14:45

1200m

北尾根

三峰山沢左岸の斜面。思いっくそヤブヤブ。

頑張って落とし,入山口のひとつ上の砂防ダム下に出たあとはジェットコースター。

15:20

990m

砂防ダム

沢を2本渡渉して終了。

ものすごいやりきった感。情報を頂いた北海道のお友達のおかげです。この3日間がシーズンインなのに,締めでもイイと思ったヨ。