月山
2007.9.13
4:30
起床
日の出30分ほど前に起床。
小屋2階の窓から外をうかがうと,白んできた空は快晴。こりゃ焼けねーな。
上着も着て準備万端,1階に下りてみたら,あかねずみさんもすっかり臨戦態勢。
小月山へ上がる。
快晴で寒いべと思ってたらそうでもない。
おかげであっという間にブヨに囲まれた。
三脚据えてじっとファインダー覗いてっ時にアタックしてくんなウルセー。
次第に東の空が赤みを帯びてくると,地平線付近に浮かぶ雲がわりといい感じに色づいてきた。
レンズをとっかえひっかえレリーズ。だからブヨうっせ寄ってくんな。
レンズ前で踊りまくるブヨを追い払っては素早くレリーズ。の繰り返し。
太陽が昇ってきたところで終了。小屋へ戻って朝飯にする。
めいめいゆっくりと朝飯を済ませて小屋の掃除。
きれいになったところで出発です。
8:10
清川小屋出発
(約1360)
登り返しルートは,廃道になった大雪城への直登天竺コースの代わりに岩根沢へのルートまでつながる横道を辿り,岩根沢コースから大雪城へ。
んで,覚悟してたブヨが不思議といなかったのがウレシイ誤算。
ところどころ通過する湿地帯にはウメバチソウの群落も見られるし空は青いし,言うことネーと言いたいトコだが意外に道が悪い。
刈払いはしてあんだけど,結構ぬかるし小屋からは登り基調。
ちなみに天竺コースって,積雪時は急斜面ながらも滑るにはいい感じなんだけど,無雪期(まだ天竺雪渓は残ってるけど)は崖なんだな。
8:40
岩根沢コース
(約1520)
岩根沢コースに達すると,ここから先は天竺の崖ほどの地形ではないにしろ,両手大活躍の大雪城への急斜面ほぼ直登の道。
次第に潅木の背が低くなり,でかい岩に上がると背後には素晴らしい見晴らし。
眼下に清川小屋から南に寒河江ダム,遠く南に朝日連峰と広く青い空は清々しさ100%。
こいな瞬間だけは夏山もステキです。
足元は崖に近く,落ちっととっても痛そうなロケーション。
辿ってきた道は熊の通り道にもなってたようで,あかねずみさんも神様たちも糞を確認していたそう。まったく気付かねがった。
見晴らしに癒されて再び登り始めると,間もなく斜度が緩んで完全に森林限界上へ。
以降,山頂までゆるゆるの登り。
あかねずみさんに教えてもらった「クロウスゴ」は見た目ほぼブルーベリーで,実は歩いてた足元に山ほど生ってた。
「まとめて食べるとうんまいのよ」のアドバイスに従い,手のひら一杯に摘んで口に放り込んだらジューシー。
以降しばらくクロウスゴ摘み摘みスローペース。
さらに斜面を一段上げると山頂までの視界が開け,ミヤマリンドウ,チングルマの果穂,アオノツガザクラ,イワイチョウ等の咲く岩場と緑の草原が続いてる。素晴らしい。
皆さん,このパラダイスで大休止とのこと。
撮影しながらの歩きは非常に遅いんで,これにてワタシはお先に失礼します。タイヘンお世話になりました御機嫌よう。
ゆるゆる歩いて辿り着いた大雪城。
表面の汚れは想像していたほどでもない。
歩きやすいスプーンカットを少し削れば純白のザラメ雪。なるほどこれなら雪だるま作ったりできるわけだ。
ボードでゆっくり3ターン程度の長さながら,横幅がわりとあんので広々。
大雪城を渡りきると,アオノツガザクラと共にチングルマ大乱舞!(←話半分で)
チングルマの花ってーのは群落を形成するし,華があるネ。
11:10
東沢コース分岐
(約1810)
やがて胎内岩を過ぎると山頂はもう間もなく。
12:00-12:15
三角点
(1979.5)
足腰が弱ってきたんで山頂で小休止。
神社をまいて三角点付近へ。
庄内側に切れ落ちた地形のおかげで空の上て感覚が秀逸。うーん清々しい。
マッタリした後下山開始。
山頂付近で,初めて白装束の人を見かけた。このお山の主役はこの人たちなんだべな〜。
山頂台地から鍛冶月光の下りに入ると,たちまち腿たがプルプル。だめだなぁ。
んでも鍛冶月光から見下ろす柴灯森,品倉尾根,姥ヶ岳,湯殿山の景色は大好きだ。
かっくんかっくん棒になりそな足をかばいながらだましだまし高度を落とし,牛首で斜度が緩んで一息。
12:55
牛首
(約1700)
当初姥ヶ岳経由で帰っかと考えてたけど,もはや足が無理っぽい。ここは無理せず往路どおりに。
さらに牛首下の石畳の道をかっくんかっくん落とし,どうやら姥沢までの下りすらヤバそうだなと,リフト(560円非常にイタイ)下山を決断。
リフト上駅まで横移動の道を選択した。
13:50
リフト上駅
(約1510)
リフト上駅前の休憩小屋で一休みしてリフトへ
それにしてもリフトの威力ってスゴイ。
目の前に広がる朝日連峰。いやぁステキだぁとぼんやり眺めてるうちに下駅到着。
14:10
姥沢
(約1180)
しかしこんだけ足腰弱ってっと冬にも差し支えんなぁ。