月山

2007.9.12

あかねずみさんのお招きで清川行人小屋麦きりの夕べ。

朝一で入山の予定も,天候回復の遅れで昼過ぎからとし,姥沢小屋前さ到着してみれば参加者ほぼ全員集合であった。

一応現地集合の予定だったが,せっかくなんでご一緒に。

神様・仏様・殿様・Sさんチームは姥ヶ岳経由,あかねずみさん・ももちゃんチームは姥沢小屋裏からのルートで,後者に同行。

12:45

姥沢出発

(約1180)

ブナ

雪の無い時季に入山すんのは初めてで,小屋裏ルートも広くてきれいな登山道なんだなぁと妙に感心。

オニシオガマがあちらこちらに。

あ様

ブナ林抜けっと間もなく森林限界上へ。

次第に青空が広がってくる。ちと早過ぎんな。夕刻に西から雲が取れっと焼けてくれそうなんだけど。

イチゴ(←種がでかくてあんまし味無い)喰らいながら,なだらかな木道歩き。

葉っぱに隠れて目立たないがいっぱいある

姥ヶ岳直下から仰ぐこのお山の東斜面は,つるんとして素晴らしい。

ちょっと雪が積もればすぐに滑れるわけだ。

柴灯森下から姥沢方面を振り返る

エゾリンドウ売出し中。チングルマ(果穂)の群落もいたるところに分布して,雪解け直後に見てみたいと思った。

エゾリンドウ

広々した四谷源頭は雪の有無にかかわらずほぼ同じ風景だ。

初めての無雪期の景色にいちいち感心しながら歩いてっとなかなか前進せず。遅い入山だったのを忘れった。少々ペースを上げる。

14:55

牛首

(約1700)

牛首への坂を上げて姥経由チームと合流。

いよいよ山登り,な鍛冶月光の歩きは応えんなぁ。

小屋泊まりでテント省けっからとレンズ奮発しすぎ(12-24,24-70,70-200,105マクロ,×2エクステンダ)。

70-200だけでテントと同じ重さだったりする。

神様チームは健脚だ
鍛冶小屋跡

15:25

鍛冶小屋跡

(約1930)

鍛冶小屋跡まで上げれば山頂はもう間もなく。

ミヤマキンバイとハクサンイチゲがいまだに咲いてた。

15:40

山頂台地

(約1970)

芭蕉句碑を過ぎて山頂台地へ。

山頂小屋へ顔出しに行った方々を待って少々休憩。

山頂小屋とガスのかかる月山神社

こっから滑り以外で清川小屋まで下んのももちろん初めて。

んで,ゆるゆる下って見えてきたのは,想像通りの広大な草原と,予想外のでかい岩ごろごろの風景。あのつるんとした雪原の下はこいなぐなってたのか。

16:10

胎内岩

(約1950)

胎内岩より下の登山道はあって無いようなもの。ロープが張ってなければどこも一緒。

あたり一面,見渡す限りチングルマ(果穂)とアオノツガザクラであふれてる。パラダイス。

大雪城付近
アオノツガザクラ
チングルマ(果穂)

だいぶ日も傾いてきたんで撮影も控えめに。つっても歩きに専念されてる方々にはあっという間に引き離される。やっぱ撮りたいんなら単独行であるべきなんだ。

右に岩根沢への道を分けて左に東沢コースへ。

天竺コース(現在廃道)方面
ずるっとナ

次第にヤブに囲まれ道が悪くなる。

ここ数年予算がつかないために刈払いされない道は判然とせず,もはや無くなりそうだ。

おまけに下草に隠れた岩がつるつる滑ってタイヘン。

にわかに集まりだしたブヨにまとわりつかれ,非常に難儀した。

湿気無い,ほこり無い,虫いない,暑くない,どこでも歩ける,滑って降りれる雪山の良さを痛感。

17:30

清川小屋

(約1360)

東沢左岸から右岸へ渡渉して少々落とすと間もなく清川小屋到着。

ブヨから逃れるように小屋内へ。

小屋内は利用者があまり清掃していかないのか少々汚れ気味。

もはや日没につき,小屋裏手の小月山へ上がる。

この頂への道がヤブのトンネルと足場の悪いがれ場で意外と険しかった。

17:55

小月山

(1380)

清川行人小屋

月山の稜線から南に朝日連峰がドバンみたいなロケーションだが,水蒸気多目でぼんやり,低い雲も多くて焼けもぱっとしねがったなぁ。

冷えてきた小月山をあとにする。

小屋に戻ると既に宴の準備は整ってたスミマセン。まきストーブのおかげで小屋内は暖か。

蛇口からじゃんじゃん出てくる水で冷やされたビールをご馳走になる。海草サラダ,茄子漬その他もろもろに麦きり2種でたちまち腹いっぱい。ダシがよろしかったです。

黄金桃二玉分持ってったけど霞んだなあ。

機関銃のようにおやじギャグ連射し,リアクション無いと畳み掛けてくる調理担当Sさんに圧倒された麦きりの夕べであった。

小屋2階に上がって就寝。