鳥海山・百宅コース(新山)(前編)
2006.8.27
未明2時半ごろ,もぞもぞ起き出して小屋前にて準備運動。
空は相変わらず星で埋め尽くされ風も穏やか。
ピリッと冷えた空気で快適な登りになりそう。
2:45頃
唐獅子平出発
(約1660)
できる限り荷物は小屋にデポしたので,荷物は軽い。
暗闇にゆらゆらと続くヘッドランプを追ってしんがりを歩く。
しばらくは山の稜線と星しかない暗闇の歩きだが,時折道端に咲くアザミやシャジンに気付く。
度々休憩を挟みながら,ジグザグにきられた登山道を上がっていくうちに,徐々に東の空が白み始めると,あっという間に星は激減する。
水平線が赤みを帯びてくるころ,間近に見えてきた外輪山の上には,既に何人かの登山者の姿があった。
4:40
外輪山
(約2200)
ヘッドランプが不要な程度に明るくなった頃,無事に皆揃って外輪山の上に到達。
タイミングは抜群,もはや日の出を迎えるところ。
七高山をはじめとした外輪山や新山の上は既に結構な人出。
三脚を据えて,ここぞとばかり撮影開始。
そこへ太陽柱出現。これ,雪山だったら下界の風景ももう少し写りこむかしらと想像しつつ,刻々と変化する太陽柱を。
夜明けの風景の移り変わり,色の変化は極めて速く,レンズをとっかえひっかえ忙しい。やはりサブ機が必要だ。
一同寒いと縮こまる風などお構いなしに撮影に没頭…。
珍しいイベントを経て間もなく日の出。
溶岩のように流れる低層の雲間から太陽が現れ始めると,皆の視線は反対の日本海側へ。
噂の影鳥海。
ちょうど遊佐町吹浦の港の先の日本海上に端正な三角形の鳥海山の影が伸びている。
やっぱ山の朝夕って最高だわ。
イベント盛りだくさんで感心したり撮影したりの大忙し。
しばらく撮影に没頭しているうちに,皆さんザックをデポして最高所の新山へ移動開始。
外輪山上でツェルトにくるまって夜を明かしたというカメラマンとお話しながら,またしばらくの間撮影。
そろそろ皆さん新山に到達しようかというところで追いかけることに。
5:45
新山へ移動開始
虫穴岩から千蛇谷への急降下,そこから溶岩ドームの新山への岩登りと,半ば駆け足で新山山頂へ。
6:00
新山
(2236)
お天気に恵まれて何よりです,な風景を眼下にいい気分。
全方位の眺望満喫後,一旦外輪山へ引き返す。
途中千蛇谷の雪渓そばの水溜りには氷がはっていた。
6:30
外輪山
(約2200)
6:50
下山開始
外輪山で小休憩後下山開始。
陽射しの強くなってきた登山道の下降。
7:25
9合目,霧ヶ平
(約1900?)