鳥海山 百宅コース(唐獅子平)

2006.8.26

IDEHAのツアーで鳥海山は百宅コース。

8合目の唐獅子平(からじしだい)避難小屋泊で翌朝登頂の予定。

んで,今回は撮影+ポーターらしいので70-200mm(←1.5kg)を割愛し,広角と標準の2本で望む。もちろん三脚(←2kg)あり,これが効く。

山形市内に集合した参加者を乗せて鳥海町百宅地区大清水(おおしず)へ。

登山口の駐車場までの林道が長大。

12:15

大清水出発

(約830)

大清水の駐車場から若干の歩きで大清水避難小屋のあるキャンプ場に。

大清水山荘前で盛大に流れるバキバキに冷えた湧き水を汲んで出発。総勢11名。

4合目となる大清水からしばらくは,なかなか立派なブナ林の歩き。

しばらく降雨が無いのかぬかるみは皆無。

陽射しは夏のものだが,風は涼しい秋のもの。大陸の高気圧のおかげ。

ブナの葉が効果的に陽射しを遮ってくれるこのあたりは涼しく快適。

階段状に根の張り出した登山道をひたひたと上がっていく。

10分ほど歩いたところで,皆さんの調子を見がてら休憩。

ここで体に変調をきたした方1名。普段はがんがん山歩きされているものの,今日に限ってはどうも良くない様子。

相談の結果,この方は今回の登山を断念,ワタクシが鳥海町の宿に送り届け,明日迎えに行くことになりました。

15:15

大清水再出発

(約830)

というわけで,一行より3時間ほど遅れて再び大清水出発。単独行です。

登山口自体が山深い百宅コース,他のコースと違って休日でもほとんど人と出会わない静かな山歩き。

鳥海山東側を登るこのコースは西日の影響も少なく快調。

海に沈む夕日,みたいなのは見れませんがね,外輪山まで上がらないと。

15:55

5合目・大倉

(約1090)

5合目,大倉に達すると,右側(北側)の視界がぱっと開けて滝が望める。

足元はスパッと奈落の底へ。

いつの間にかブナは無くなり,樹高は低くなる。

それでもなお,夏の登山道は緑のトンネルの中。ところどころに差し込む陽がぎらぎらと暑い。

このあたりからギボウシやらなんやら色んな花が見られ始める(アバウトでスミマセン,花の名前はよくわからん)。

16:40

6合目・タッツラ坂

(約1300)

6合目,タッツラ坂に達する頃には既に陽は山の陰に。

だいぶ視界も開け,見晴らしが良い。

ダケカンバの道は徐々に斜度を増し,なんだか登るほど山頂が遠く見えるような気がすんな〜。

このあたりからハクサンシャジン?も目に付くように。

17:20

7合目・屏風岩

(約1500)

寡黙な一人旅を続けて7合目,屏風岩。

今晩の鍋の水の確保が課題であったが,期待していたこの水場は既にアウト。

さらに斜度を増す登山道。

両手も活躍するほどになってきた頃,ぶんぶんと集団で非常にしつこくたかってくるヤツが…ブヨです,ブヨ。こいつにやられてはかなわん,斜度にあわせてゆっくり歩きたいところだが,ブヨをばたばたと払いながらせわしない登りになってしまった。

そして人の声が聞こえてくると間もなく8合目,唐獅子平到着。

17:45

8合目・唐獅子平

(約1660)

避難小屋前では,無事に今日の登山を終えた参加者によって既に芋煮の支度が進み,ビールで迎えられてまずは一杯。

たくさんのブヨを引き連れてきたと嫌がられた(笑)。

水は更に10分ほど上げた雪渓の下で確保できた模様。

とりあえず荷物をその辺にポイと放って宴会に参加です。

陽が落ちると急激に冷え込み,虫たちの活動も沈静化。半袖ではつらい寒さにフリースを着込む。

次第に空の色が無くなると下界には灯りが。

なかなか見通しの良い空気で新庄方面や湯沢方面の夜景がキレイです。

夕飯もひと段落して下界を眺めていたら,遠く大曲方面に鮮やかな光が小さく瞬いている。

一際鮮やかな尺玉らしき円形の光でパチ屋ではないと確信。

今年は天気も良くて大曲の花火はいがったべな〜と後ろ髪引かれてたが,曲がりなりにも観賞できて溜飲が下がった?天の川もドバッと広がる満天の星空を仰いで口もぽかーんと開きっぱなし。

翌未明3時の出発に備え,後片付け後は寝るだけ。

静かになった小屋前にて三脚とランタンを据え,小屋と満天の星空の撮影を試みる。

ISO800で45秒ほど露光,まずまず。EOSの高感度ノイズの少なさは優秀。

WEB用にリサイズすると見えなくなる星多数ですがね。