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2002.4.20 鳥海山(七高山)
(11:54)5合目祓川-(13:00)7合目御田-(13:30)8合目七ツ釜-(14:30)9合目氷の薬師-(16:00)七高山山頂-(16:32)滑降開始-(16:50)9合目氷の薬師-(17:07)7合目御田-(17:22)5合目祓川
矢島町のHPで5合目祓川への道路開通情報を逐一チェックし,例年より1週間ほど開通の早まったこの日の朝,仙台を発ち鳥海山を目指す。
月山新道を経由,鶴岡,酒田から望む鳥海山の美しさとでかさにただただ感嘆する。海抜0mから立ち上がってるからね!ただ,随分遠回りしてしまったので,到着が遅くなってしまった。
11:44
祓川駐車場にはすでに10台近くの車があり,すでに入山しているよう。急いで準備する。
11:54
駐車場から祓川ヒュッテへの入口。5〜6mの吹き溜まりを通り過ぎると,すぐに祓川ヒュッテが現れる(素泊まり千円ちょっとで管理人不在時は無料)。
風も無く快晴で,かなり暑い登りになりそう。祓川ヒュッテ前に広がる竜ヶ原湿原はまだ,雪原の下(下山時の写真で見れます)。
雪が良く締まっている。アイゼンをつける。

さて,あんまり暑くてハードな前半だったので6合目賽の河原や7合目御田を割愛m(__)m,8合目七ツ釜の上,大雪路は斜度が緩いものの,その斜面の長さと広さに前に進んでいる感じがしない上,照りつける強い日差しにかなり消耗。1.5リットル持ってった水もどんどん無くなる。

14:43
大雪路を過ぎ,9合目氷の薬師を超えると,最後の難関,舎利坂が目前。燃料切れで飯を食う。
15:17
舎利坂の途中。延々とつづく急坂にペースもがくんと落ちる。
9合目から上はフィルムクラスト。直後にテレマークのパーティーが奇声を上げながら滑り降りてった。なんと素敵な光景だ!

15:26
登ってきた舎利坂を見下ろす。ここだけじゃないけど,とにかくデカイ斜面のオンパレード。この斜面を自由勝手に滑り放題にできる時間がもうすぐそこまで迫ってきているという感激。
16:02
そして,感激の登頂。
左端に七高山2229.2mと右に外輪山。しばらくぶっ倒れるが,その景色の素晴らしさにうっとり・・・。それにしてもここ,向こう側が断崖絶壁でこわいっすね。

西の方角には千蛇谷の向こうに稲倉岳と,そのまた向こうにうっすらと海岸線が。
ちょっと空気が霞んで残念。青々とした日本海が見たかった。

16:14
で,下が新山2236m。
できればあそこまで行きたかったが,時間も時間なのであきらめる。
山頂でうろうろしてたらガスって来た。遭難したくないしそろそろ降りることにする。名残惜しいなぁ。

16:32
視界は最高,雪も最高,眺め最高!
ふっとばすと景色が堪能できないので,時間をかけて降りる。どんなに大きくターンしても足りない。
舎利坂はとにかく報われる。これ以上の斜面を知らない(燧ケ岳の北面山頂直下も素晴らしいが,スケールが違う!)。氷の薬師も同等。大雪路は緩いけど,雄大な鳥海山をゆっくり満喫できる。あちこちよそ見しながらね。

17:03
七ツ釜避難小屋前。雪がだいぶ茶色だねー。今年は黄砂が凄かったから。
緩やかな大雪路を過ぎると,7合目御田にストンと落ちる。変化があって楽しいうえ,ほとんどトラバースが無くて感謝感激。
ボードの痛いとこは,斜度が無くなったり登り返しがあると,板を担いで歩かないといけないとこだけど,それも無し。
17:18
というわけで,無事祓川到着。
上写真中央に祓川ヒュッテ,その手前一帯が竜ヶ原湿原。まだ雪原の下に。
祓川の駐車場より鳥海山を振り返ると,山頂付近が少しガスってる。随分遅くなってしまったけど,天気に恵まれてラッキー。
駐車場には他に車2台と矢島町の雪上車(クローラーって言うんですかね?)があるのみ。

18:13
結局,空はまた快晴に。一日中美しい鳥海山を眺めることができて,運を使い果たしてないことを祈る。
こんないい山がこんな近くにあることに気付くのが遅かった。月山の付近で止まってたんだねー。
今シーズン中に,もう一度。他のコースも是非と思いつつ山を後に。
実は由利高原あたりでキャンプと思ってたが,時間が遅くなったのと想像以上の疲労で,急遽宿を探す。
遊佐町は鳥海温泉の国民宿舎に飛び込み,温泉!酒!就寝。あぁ極楽。
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