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ここでいう春山ってのは,雪山のことなんですけどね。 で,基本的にワタクシは雪のあるほうが好きなんですよ。
1 夏山と違ってどこでも好き勝手に歩ける。 夏山は登山道を歩きましょう!(植生を傷つけない為にも)。以上です。 雪山の場合,この斜面は急だから左に巻いていこう,とかね。そんな感じです。ていうか,それ以前に夏道の記憶なんて雪山じゃあんまり参考にならなくて,っていうのは,雪の有無で風景がすっかり変わってしまうので,手がかりは(あれば)木に結び付けてある赤布ぐらいなもんですから。勢い,好き勝手に歩くことになるんです。
2 ほとんど同じリズムで歩ける。 夏道では次の一歩をどこに置くか,右の根っこにしようか左の岩にしようか,常に選択の連続で,しかも一歩の高低差もまちまち。苔むした岩に足を滑らせてバランスを崩し,余計な体力を消耗するなんて茶飯事。 これが雪山ともなると,ひたすらフラットな雪面に足を蹴りこんでいくだけ!あぁ何てラクチン。歩幅も自分の体力次第。
3 滑れる! これは最大の理由です。夏山は山頂に気持ちのピークがあります。登りは登頂の喜びを実現させるために不可欠なもんですし,気持ちを高める手続きでもあるのでいーんですけど。登頂で満足しきってしまった気持ちは,下山では文字通り下降線を辿ります。あんまり楽しくないんだよねー。足腰にもこたえるし。恐らく登りよりも慎重さを欠いて一歩の歩幅や落差がでかくなってしまうからでしょう。はやく降りたいんだよね。 それが雪山はどうだ!登頂の喜びのあとに,楽しい楽しい滑りが待っている。最後まで気持ちのピークが持続するわけです。夏山ではやっつけ仕事の下山が,雪山では最高のプレジャーになってしまうところにはまっているわけです。あぁ雪山って素敵・・・,とは言え,夏山の高山植物,咲き乱れる花々ももちろん素敵です。
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