禿岳

2013-2-1

ここしばらく雪山に対するテンション上がらずご無沙汰でしたが,abeくんからお誘いあって大急ぎで板にワックスがけ,およそ2年ぶりの冬期山ボードです。

ふもとの除雪の終点も分らないので,夜明け頃からふもとの集落をうろうろ。

うろうろしてる最中に一枚

7:45

鬼首山崎

(約330)

ゴルフ場あたりまで除雪が入ってれば助かるなぁと期待するも,そう都合よくはいかず,車が置けそうな除雪終点はふもとの集落内の二箇所。

そのうち,今日の一応の目標である火の沢と登高に使いたい旧中峰コース(夏道としては廃道)に近い地点からの出発。少々アプローチが長くなりそうです。

ゴルフ場への緩い道

8:30

ゴルフ場

(約400)

ゴルフ場を過ぎると視界が開けて緩やかな雪原(牧場?)へ。abeくん曰く,無雪期はススキの原だそうです。

くるぶし程度のラッセルは,サラッとしたのとモナカが交互に。

今日の好天と日中の気温上昇で,お帰りは重そうな予感。

中峰コースの尾根はふもとが不明瞭でさしたる目標物も無く,広い雪原を火の沢よりにつめていくと,杉の密林の中に砂防ダムへの林道が。

そのまま林道を辿って砂防ダムにでてみれば,火の沢は意外に沢底が広くて平坦な様子。

下流方面も同様で,滑りながら左岸に出るのも容易そう。

9:30

火の沢砂防ダム

(約570)

そのまま火の沢の様子を見ながら左岸を上げることに。

杉林はすぐに途切れて,見通しの良いブナ林。

終始崖みたいな右岸に比べて緩やかな左岸は,しばらく段丘状の地形が続いて歩きやすいものの,気温の上昇と日射のおかげで雪はじっとり重く,斜面からアンモナイトもごろごろ転がり始める激重ラッセル。

常に雪崩れてると思しき右岸の下にはデブリがたんまり。広い沢底とは言え,どうも滑るには適さなそうだなぁ。時折りスラフの流れる音が沢にこだましたりして。

段丘が消失したところで尾根を目指して急登のクソラッセル。

良さげな雪がしばらく保たれていたのか,湿雪の下はなかなか踏み固まらず,急な斜度と相まって遅々として進みません。

こんなトコよく登るコト…

ま,ほとんどラッセルはabeくんに任せっきりでしたが,飽き飽きしてきた頃尾根上に。

振り返れば荒尾岳と左奥に栗駒山

快晴で北東に栗駒の見晴らし良し。

先に森林限界上の尾根で休憩してたabeくん,「絶景ですヨ♪」と。

12:00

大休止地点

(約950)

追いついてみれば,やや!これは確かに絶景。禿岳山頂直下,火の沢源頭丸見え。

この火の沢源頭,北向きの面が今日の目的ながら,どうも薄そうな…(そう見えるだけかな)。ところどころデブリも見えるし…。

イヤそれ以前に,この先の岩場付近の急登を目前に,どうもこれを上げられるような気がしない…。

それよりもなんだか北隣の水上沢の方が,光の状態も含めて良さげな気が…。

ここから雪庇の尾根を通過。

プチ高所恐怖症につき,その高度感にビビリまくり。

その先の急登は,両手を突き刺しながら四つん這いでabeくんを追います。

最後の急登にアタックしたabeくん,途中どうにも進まなくなって断念,引き返してきました。山ヤの装備がないとムリっぽいネ。

13:15

打ち止め地点

(約1050)

火の沢側は崖,水上沢側は斜面につき,後者から巻いてとも考えてたけど,どうもそれが容易な斜度でもない感じで,今日はここで打ち止め。

さて,ここから三択。

  1. ぐっさぐさの南向きの面を落として,デブリだらけの火の沢。
  2. 登ってきた尾根。
  3. 源頭の調子が良さげながら,下部が狭そうな水上沢。

2と3で悩んだものの,森林限界上のヤセ尾根をやるのも気が乗らず,3ということで。

13:30

ドロップ

(約1050)

源頭への入り初めこそシャリシャリした感じながら,間もなくふんわり粉の感触。

以降,広い源頭の北向きの面が調子良く,充分「有り」な感じ。

上からは狭く,ヤブっぽく見えた中間から下部も,懸念は杞憂な感じ。

最後に沢から上がる目安の砂防ダム手前まで適度な斜度が続き,なかなか楽しかったなぁと。

あ,滑りの写真はありません(ゴメンネ)。

14:00

水上沢砂防ダム上

(約550)

ただし,今日は沢の左岸は重くてもうダメ。

それと,途中小さな滝(埋まってはいる)があるのでお気をつけあそばせ。

砂防ダム手前で少々歩いて右岸に上がるとすぐ,ふもとの雪原上部。

14:30

ゴルフ場

(約400)

15:00頃

鬼首山崎

(約330)

ゆるゆると楽しく落としてゴルフ場あたりから登りのトレースに乗り,するするっと駐車地点手前300mあまりの地点(斜度がなくなる)まで。

少々歩いて,最後にちょっとだけ滑って終了。

上部尾根の登りでかなりビビったものの,水上沢源頭が思いのほか良かったなぁて感じです。羊蹄山の登山道の沢をコンパクトにした感じ?

登りはさっさと尾根に上がったほうが良さそうです。てか,最後の急登は上げられなかったわけですが…。

次回上げるなら一本北隣の新道の尾根かな…(地形図上は旧道よりずっとマシな気がします)。

条件さえ良ければ(あんまり無さそうだけど)火の沢も。