鳥海山 猿倉口(七高山)
2009.4.30
「GWわくわく酒田あじとツアー」一日目のオプションは,鳥海山を猿倉口から七高山まで。abeくん,toco氏,koro4と。
滑走時に雪が緩む頃合いと,良さげな光が入る頃合いを見計らって遅めの出発。
9:55
猿倉口出発
(約1010)
未明から暴れていた風は出発時点ですっかり止んでしまった。んでも幸い気温は高くなく,初っ端から汗だくということもない。
数日前のまとまった降雪で真白なお山,シューかアイゼンかで悩ましいソフトな雪面は,すっかり気持よさげなザラメに化けている。この時季としては積雪多めの印象。
結局アイゼンとしたが,わかんにアイゼンの組み合わせのabeくんスタイルが具合良さげ。
歩き始めから彼方に見える七高山直下の舎利坂〜大雪路には,すでにたくさんの人が群がっている。同行諸氏はハンターチャンスであそこと交代してもらえないかしらとか,ギタギタにされちゃうとか気をもんでいるようだが,大丈夫!まだカチコチでトラックなんか入んねーがら♪
しかしこの時季こんなに真っ白で美しい鳥海は初めて。お天気も申し分ないし,今宵はあじとで楽しく酔えるはずだ。
猿倉からは遠い遠い(←ワタシには)七高山まで,しばらく景色が変わらないので中略。
12:05
七ツ釜付近
(約1550)
ようやく七ツ釜あたりにさしかかったところで小休止。風がそこそこあってしかも冷たい。
いつものお楽しみ地形はノートラックのようだネなんて談笑してたら,上部脇っチョから怪しげな動きのスキーヤー二人…ボーゲンとかシュテムターンでそんな地形入るの止めときなさいと念じてみたものの,ふぁっと入られちゃって,ぶっこけながら落ちてきた模様を見送りました。ま,早い者勝ちですネ。
休憩を切り上げてお楽しみ地形に入れられてしまったトラックを横目にハイクアップ。
一段上げたところで,おや,なんだか燃料切れの兆し。しかも雪面も硬くなってきてテンション↓。シュカブラもなんだか硬いゾ。
13:35
舎利坂下
(約2000)
のろのろと上げて舎利坂が近づくと,フラットな面とシュカブラの面が交互に分布。この時間に緩まない雪はもうこのままだべとこれ以上上げる意味が分からなくなってきたが,たまたま舎利坂を落としてきたボーダーのターンにぶわっと粉が舞うのが見えてしまったので,最後の登りに精を出す。abeくんは舎利坂下にカメラを設置してやる気満々だ。
んで,舎利坂を上げるうち,粉斜面はフラットな面のごく一部であることが分かってきた。もちろんその他はアイスバーン。
14:30
七高山
(2229.2)
皆に後れを取って七高山山頂。
対岸に真っ白な雪たっぷりの新山と,千蛇谷の向こう西方眼下に明日のオプション,ノートラックの笙ヶ岳東斜面が見える。見てしまった。明日はお休みでもイイかも…と露ほどにも考えてしまった自分が恥ずかしいと思えるほどの美しい斜面が見えてしまった。明日も頑張ろう。
外輪をうろうろしながら笙ヶ岳方面を眺めてたら,新山北面にドロップするグループ発見。スゲー音してる…。
さて,我々もドロップ。次第に良さげな光になってきたかしら。
15:00
ドロップ
直下こそ新雪がのったフラットな面ながら,あっという間に終了,ゴリゴリの波打つシュカブラを慎重にパスして,先ほど粉が舞ってた面へ。
これも結局ほんのわずか。登山者の足跡が下駄のように高く浮いてるので,最近までそこそこ溜まってた粉が風でさらわれてしまったようである。
舎利坂下でabeくんのカメラを回収し,さらにシュカブラにやっつけられながら落としていくと,ようやくお楽しみ地形上で快適なザラメに。
15:40
七ツ釜付近
(約1550)
舎利坂から見下ろしていた時点でバンバン人が入って行ったお楽しみ地形はすでにギタギタ。
まあ仕方ないネと,そこから東に逸れて地形開拓。
目論見通りノートラック(モービルのは所々に入ってるが)の美しいザラメは,次第にふぁぁっと面で滑れる深さになり,且つ走る。この種のザラメは厳冬期の新雪の次にイイ。
そして断続的に現れる面白地形。光もイイ方向から入るようになってきた(もっと遅くても良かったかも)。
16:25
猿倉口
(約1010)
ステキな雪と地形でみんな良かったネ。
フォレスタ鳥海のとろっとしたお湯につかって,一路酒田のあじとへ。なんてわくわくなんだ。