岩手山

2009.1.27

焼走りか裏岩手かと逡巡するも,聞けばabeくん,焼走りが本命だそうなので,んではそれに決まり。

焼走り駐車場到着も小雪模様でお山は見えず,しばらく待機。

気圧配置は昨晩確認時から大差なく,予想気圧配置も同様ながら,回復基調であることは間違いないので,好転を期待し車中でもぞもぞ。

薄日が射してきたあたりでテンションあがって出発。

7:50

駐車場出発

(約565)

焼走り溶岩流は見た目すっかり埋まっているが,所によりスノーシューの刃ががりっと溶岩を踏む。

降りで深追いすれば板が残念なことになりそうだ。

そしてラッセルは意外に深さがある。膝下だったのがすぐに膝,所により膝上に。

たまに差込む陽射しが滑走時にも欲しいなと期待しつつ,それも一瞬のこと。

もくもくとだだっ広い溶岩流をつめる。

10:00

溶岩流トップ

(約840)

スーパーラッセラーabeくんに助けられながら溶岩流トップ到達。

前回山行時に比べはるかに体力を消耗していたが,噴出孔上のドでかオープンをやらねば意味は無い。

密林&ヤブに突入。

密林は常に膝上〜腰ラッセルが続き,密なヤブが進路をうまいこと(?)阻んでタメ息の連続。

そんな中でも,スーパーラッセラーはぐいぐい引っ張ってくれる。ステキ。

うんざりしてきた頃左手に第2噴出孔が現れ,気合一発腰上ラッセルをこなして噴出孔上へ。

11:20

第2噴出孔

(約1100)

眼下にヤブの向こうに焼走り溶岩流と八幡平市街。下界は陽射しもあって好天のようだが,上は未だガスの中。

第2噴出孔より上,やや閑散としてきたヤブのラッセルは相変わらず腿〜腰。何度もラッセルを交代しながら(abeくんの割合が圧倒的に大ですがね),オープンに出ればこんなに深くはネーべと期待してみる。

12:00

オープンバーン

(約1200)

そしてオープンへ。

限りなくフラットで広大な一枚バーンが上空ガスの中に吸い込まれるように続いている。

ガスさえなければ雪面ははっきりと視認でき,滑走には何の問題もなさげだが,ガスに巻かれれば途端にホワイトアウト。

風は非常に穏やかで,ここ数日の積雪は風に飛ばされることも無くたっぷりと留まっている。

セルフ撮り用のビデオカメラをabeくんが設置している間に積雪観察。

ここ数日のうちにもさっと積もったと思しき50-60センチの粉の下,30-40ほどの固いザラメ,その下に締まった層。前日の樅山同様非常に強固。

12:40

再出発

(約1200)

んでは参りましょう。本命バーンのハイクアップ。

期待に反して(?)浅くないラッセルは膝上。

時折り入る陽射しが撮影への期待を高めてくれるが,これまた一瞬のこと。ほとんどはガスに巻かれて視界の無いハイクアップ。

こんなことなら少々でも風吹いてくれとわがままに思う。

オープンに出てからはほとんどabeくんにまかせっきりのラッセル,にもかかわらずこちらの体力が先に切れておよそ1500地点で終了。

時間切れ以外でハイクを止めたのは初めてかも。

14:10

打ち止め

(約1500)

血気盛んな(?)abeくんはさらに上げるそう。

こんな好条件(光以外)なら出来るだけ上がりたいよなぁ。

abeくん打ち止め後,しばらく光待ちするも一進一退,時間的に陽も山の稜線の陰に移動する頃。

とりあえずガスの取れたところでabeくんドロップ。

少々様子見でスピードが上がらないままターンして失速,以降思いっきり行ける事が分った様子で一気にボトムまで。

んではコチラもドロップ。

まっすぐ落として充分に速度を稼いだ後,で〜っかくターン。

前日の樅山より返ってくるディープパウダー。斜度も充分,

とにかくどこまで速度を上げても,どこまででっかくターンしても制限の無い広大なフラットバーンに昇天。ボードやってて…ヨカッター!わーい。

光が無いのだけがつくづく残念,記録には残りづらいが気持ち良かったのでまぁ良い。

abeくんはもう一本,とハイクアップ。

トレースつけてあるから是非やるべきところだが,何しろコチラは体力も限界。

つーか,この一本で1シーズン分に匹敵する快楽を享受できていたので充分ではあった(今思えば何本かやっときたかったとは思う…)。

14:55

下山開始

(約1200)

快楽に打ちひしがれつつお帰りヤブ突入。

前回山行時にはなんとか滑ったんでと頑張るも,深雪に刺さりまくって早々にスノーシューに換装。その方が体力的にも時間的にも効率は良い。

15:40

溶岩流トップ

(約840)

夕暮れの溶岩流トップに出て再びドロップ。

上部はそこそこ,中間部は登りトレースで加速しながら。

下部でダメとは分っていたのに往生際の悪さ故,行けるとこまでと無理やり滑って溶岩をひと踏みガリッ。

以降スノーシューで駐車場まで歩いて終了。振り返った岩手山は山頂部を除いて青空の下であった。明日は好天だべなぁ。

16:25

駐車場着

(約565)

abeくんはこれにて帰仙です。ありがとさぁん。