栗駒山
2008.3.18
toco氏からのお誘いで栗駒山。
南面,御沢をやりたいそうな。そいつは喜んで。
2006.3.25に源頭を落として山頂へ登り返したことはあったが,今回はさらに沢を落としてイワカガミ平方面への登り返し予定。
南面で光は良くねーだろうし,ここ最近の陽気でザラメだべから,カチカチの午前中の滑走を避け,ゆっくり目に「いこいの村栗駒」出発。
10:00
いこいの村栗駒
(約840)
快晴無風でファーストレイヤー1枚で出発したら,途中アウターを置き忘れてきたことに気付き振り出しに戻る。
最初のブナ林の斜面の取り付きから直登でしか上げたことが無かったが,そのまま南西にカーブする道路を辿って岩魚沢左岸をトラバース,源頭の様子を見がてら上げるとtoco氏。
一旦振り出しに戻ったせいで,スノーシューやクロカン(ぽいがよくは分らない)の集団に飲み込まれるも,道路を逸れる頃には脱出。
岩魚沢左岸の林間で微妙なモナカラッセルに一汗。
見えてきた岩魚沢源頭はその半分ほどが雪庇崩落によるデブリに覆われていた。巨大な雪庇の発達するところですからね。
源頭脇を上げて斜度が緩むと,足元がぱりぱり気持ちよい感触。久しぶりのフィルムクラストで↑。
ほどなくいわかがみ平到着で小休止。
森林限界で容赦ない照り返し。
11:00
いわかがみ平
(1113)
小休止後,オーソドックスに新湯沢右岸を辿る。
ほぼ全面フィルムクラストに↑↑。
ユル〜イ登りがしばらく続き,1408の北東を巻いて夏道のある稜線に出ると,向かう山頂から南西に連なる山並みが一望。虚空蔵山がテラテラ光ってる。
背後に鬼首界隈の連峰と,さらにその奥に霞のうえに薄っすら月山。
数人の下山者を見送って,滑走予定の斜面を観察しながらのハイクアップ。
暑いながらも風は冷たい。
間もなく東面に入るところで,山頂南面を東にトラバース気味につぃーと滑る単独ぽいボーダー。雪面は日照のおかげで緩んでる様子。
東面に入ると北方に焼石連峰。どうやら1500ぐらいを境に上空はクリアで,焼石北方に岩手山,北東に早池峰もポッカリ。
東面の雪はやっぱりね,の滑る価値無しバキバキシュカブラ斜面。登りの効率だけは良い。
間もなく登頂。
西に見えた鳥海山,霞との境,約1500の等高線上にくっきり浮かんでる。
12:50
山頂
(1627.4)
山頂南面を覗き込むと…目論見どおりの緩み具合。
どっからエントリーしましょ?ここはやはり導入部も緩くて御沢まで比較的まっすぐ落とせる岩峰手前のラインでしょ。
他は下部のヤブをトラバースでかわさねけねかったり,異様に急斜面だったりで,あんましよろしくねーのだ。
山頂に上がった途端風も止み,ぽかぽか陽気で大休止。シアワセな展望を肴にメシ。機材が重量級になった今では粗食なワタシに対し,ストーブで湯を沸かすtoco氏のメシがうらやましく思ったりする。
マッタリした後ドロップ地点へ移動開始。
と,西の尾根下から単独のボーダーが上がってくる。
聞けば「いこいの村栗駒」からのピストンで須川温泉入浴,剣岳滑走をやってきたとのこと。素晴らしい体力に感心。
ドロップ地点到着。
相変わらず岩峰が異様な迫力で,斜面下部もここからは視認不可。
高所恐怖症のtoco氏に大丈夫?と尋ねたら,板履いてりゃ大丈夫なんだそうです。
14:10
ドロップ
(約1600)
んではと撮影場所確保のためお先に。
岩峰対岸の尾根下に確保し,いつでもどうぞ。
緩んだザラメで快適滑走のtoco氏が落とした後,沢底まで。
やや縦溝が気になったが,柔らかいバーンのおかげで充分快適。
沢底は無風+四方からの照り返しで暑い。
以降,ゆるゆると広い御沢を落とし,1259峰を過ぎたところで緩やかに左岸に上がって終了。
羊蹄山の沢を落としてきたような感覚が秀逸。登り返し無しならっつう条件付で。
14:50
登り返し
(約1120)
小休止後登り返し。
ここで早め早めに上げてしまう悪い癖が出て,1259峰を上げてしまう。
再び落としてさらに登り返してってのもしゃくだから,そのまま尾根を辿っていくことに。
ちなみに,1259峰のふかふかパリパリフィルムクラストがまた垂涎であった。
15:25
1259峰
まぁその代わりじゃないけど,斜陽の景色が拝めたのでよしとしよう。
15:55
中央コース
(約1300)
中央コースに上がり,つまんねーべと思われた波打つ登山道を落とすも,ここも楽しいフィルムクラストで苦ではなかった。
いわかがみ平通過後,岩魚沢源頭の左岸端っこをぴゅ−んと落として,ブナ林間トラバース。
道路に乗り,するすると「いこいの村」到着。お天気とフィルムクラストばんざい。
16:25
いこいの村栗駒
(約840)