栗駒山
2006.4.1
2週連荘で栗駒。
同行toco氏。
寒気が入って降雪のあったであろう週末。
風つえーかな〜?なアプローチ,お山も雲の中で様子は確認不可。んでも午後から回復のはず,と,ゆっくり目に現地へ。
…ゆっくり目だったはずだが,なんと,いこいの村栗駒の手前,駒の湯の十字路のちょっと先,ハイルザームの入り口より上は未だ除雪が入っていない。
50センチほどは積もったであろう道路の先のお山は相変わらず雲の中ながら,徐々に薄くなってきた感もある。
焦っても仕方ないので,ハイルザームで便所とストレッチとできる限りの支度を済ませる。
しっかし相変わらずお山に行く日の朝は快便だ。
待ちくたびれた頃,お待ちかねの除雪車が上がってった。
開通する頃合を見計らって出発。
到着したいこいの村栗駒は普通に冬の様相。
雪が良さそうなのは単純に嬉しい。
この付近のガスもすっかり上がって広く青空が広がっているが,風が強いのはいつもどおりだ。
8:30
いこいの村栗駒出発
(約840)
除雪後たんまり降り積もった道路をまっすぐ進んだのち,最初の斜面にいつもどおりまっすぐ入る。
いつもどおりここだけは無風に近い。
冬季は上質なのがたっぷりたまるわけだ。
この斜面を上げ,森林限界上に近づくと,これまたいつもどおりに風が暴れ始める。
何本か道路をまたぐ頃,ほぼ正対するその風は,少しの瞬間顔を上げることさえ躊躇するほどの強さになる。
9:20
いわかがみ平避難小屋
(約1110)
もうちょっとで避難小屋,もうちょっとで…。
風の痛さに耐えてたどり着いた避難小屋は,先週同様,つうか+アルファの上積みでその入り口がすっぽり雪の中。
ちとガッカリしながら発掘作業に。
わっせわっせと暴風の中雪かきに精を出すも,下の方は氷化してなかなかはかどらず。
吹き付ける雪で顔中びしょびしょ。鼻汁だかなんだか。
やっと掘り出した扉。
やっと嵐から解放されんな〜と喜んだのもつかの間。今度は扉が凍り付いてて開かん。バンザイしてtoco氏に交代。
その後やっと開いた扉の内側には,半開きだった扉の隙間から最近の雪解けで流れ込んだ水が,この寒気でバッキバキに凍り付いていた。
とりあえず扉の開閉に支障になる氷を砕いてホット一息。したいところだったが,実はナント小屋の内部も換気口から吹き込んだ雪で積雪が。
ナンデナカニツモッテンダヨーオレハMジャネー!と雪をかいて,今度こそホントに一息。
…している間もなく,どやどやと次から次へと到着する人の群れ(なんで一番最初に着いちゃったかな〜)。
すぐに凍りつく扉に苦戦する人たちの手伝いにドアボーイをやってたら,いつの間にか狭い室内は動きが取れないほどの盛況ぶり。
座ってた場所も占領されて入り口で突っ立ってることに…(←オヒトヨシ)
んでもほとんどの方々が1時間もしないうちに撤退していかれ,やっと腰を落ち着けて残った兵どもと談笑タイム。
結局この後,下山まで行動を共にすることになったこれらメンバーは,たいらさん,「ちーむ・ぽう!!」のたかしさん・テレマー熊さん。
たいらさんは栗駒の地形に通じている様子。
「ちーむ・ぽう!!」はリンクしているサイトながら,お会いするのは初めまして。
天候回復は遅めの予報につき,お昼過ぎまでねばろうと根を張る覚悟はできていたので,お話しする時間はたっぷりあるのだ。
とは言え,何時間もじっとしていれば体も冷える。
そろそろお昼だしと外の様子を窺うも,風は一向に弱まる気配が無い。
「ちーむ・ぽう!!」は周辺を滑って体を温めるそう。
んではとカメラをたがいで周辺の偵察がてら外に出てみる。
いわかがみ平南側の沢の様子とかを見に。
「ちーむ・ぽう!!」の滑りを少々記録して小屋に戻り,たいらさんの提案「いわかがみ平下の林間をやりましょう」に乗っかることに。
12:15
いわかがみ平出発
たいらさんガイドで入った林間は暴風とは無縁。
暖かな陽射しと相まって雪は重くなったが,斜度もあってけっこう楽しめる。
ストンと尾根から沢に滑り込んで沢の上部を見上げると,なんとも具合の良さそうなゲレンデが広がっている。
これをやらない手は無いでしょう,と各々ザックをデポして沢の源頭まで上げ,ここをぐるぐるやることにした。
それにしても上との環境差のでかいこと。
ほぼ風は無く,強い陽射しの下,汗だくのハイクアップ。
先客のトレースをありがたく頂いて源頭へ。
やっぱり上に出ると風強い。
今日は上は無しなんだ,と変に納得しながらドロップ。
広い源頭の急斜面から漏斗状に狭まる沢への地形の変化がスリリング。
広さに油断して暴走すると,急速に狭まる沢から受けるプレッシャーが大きい。安全運転で行かんと。
結局それぞれ2本ないし3本ほどやって満足。
沢の左岸に上がり,いこいの村までお帰りトラバースルート。
んで,これに我々ボーダー大苦戦。
除雪の入った道路を避けるため,あまりトラバースせずに高度を落とさざるを得なかったのが効いて,下部トラバースは限りなく重くぬかる雪とゆるゆる斜度に降参。
ひざ上ラッセルの歩きで汗だくであった。
締まったザラメなんかだと行けたんだべな〜。てか。
14:20
いこいの村栗駒
(約840)
下山後荷物を片し,みんなでいこいの村の温泉にざぶん。
ご一緒した皆さん,楽しく遊べたことに厚く御礼申し上げます。
ところで,下山後抜けたように見えたお山は幻影ですから(笑)