八幡平(樅山・前山)

2006.3.21

下部に面発生雪崩

岩手山の麓で明けた22日(火)。

前日に引き続き風はびゅんびゅん巻いているが,雲はすっかり駆逐されて快晴。

クリアな視界は嬉しいところだが,この風が森林限界上では何百倍も(?)吹き荒れているであろうことは想像に難くない。

美しい姿だけ目に焼き付けて,八幡平へ移動開始。

7:05

八幡平スキー場駐車場

到着した八幡平スキー場。

岩手山と同様にその空は抜け,また同様に風も強い。

リフト運行開始まで時間があったことと,風で運行見合わせの可能性もあるので,直に樅山&前山を上げることにした。

除雪終点より樅山

7:55

出発

(約950)

吹きさらしはガチガチクラスト,それ以外にはさらさらたまっている模様。

昨日の下倉のような深さは期待できないが,まっさらなデカイ面であることがアドバンテージ。

スキー場方面を振り返る

樅山の斜面に取り付くと,くるぶしよりやや深い雪。

滑りが楽しみな部類であることは間違いない。

樅山
樅山より南方に岩手山

高度が上がってくると,左手には岩手山の端正なスカイラインが見えてくる。

右手には樅山に劣らぬまっさらなバーンをまとった前山も目前であるが,その稜線からは雪煙がたなびいている。

樅山より北方に前山

樅山を上げたところで1本落とすかそのまま前山に向かうか迷ったが,いつ動き出すかもわからないスキー場のリフトを利用して茶臼からやってくる人々に,目前の垂涎バーンをお先にやられてしまうわけにはいかんと,前山を目指す。

9:10

樅山

(約1360)

が,樅山の稜線にでると相当に手ごわい風。

そして,風の集まる樅山と前山の鞍部に差し掛かったところで,猛烈な爆風にどんなにあがいても前に進めなくなる。

もはや風上に対する体の傾きはほふく前進のそれに近く,気を抜くとぴゅーんと風下に飛ばされ転がっていきそうな状況に,こりゃイカンと一時退却。

まずは樅山を1本やることにした。

樅山バーンはちょうど風がさえぎられて平和な環境。

足裏全体に感じる柔らかさがこのバーンにはある。

しかし地形と雪をよく見ていないと,クラストした面にはじかれることを覚悟しておかねばならない。

9:30

登り返し地点

(約1100)

快楽のうちに樅山を落とし,再度ハイクアップ開始。

落ちてるときは気づかなかったが,樅山上部に先行するスキーヤーが一人。そのまま前山方面に消えていった。

再度樅山稜線に出て前山を目指すも,その爆風は相変わらず。

先行のスキーヤーはこんなとこ進んでいったのかしら?

んでもやっぱりやりたい前山バーン。閑古鳥が鳴いている。

気合一発,完全防備で前進開始。

ほんの少し風の緩んだ隙をみて一歩二歩と足を前に出す感じ。

鞍部を通過すると風は幾分その勢いを弱める。

鼻水をたらしながらなんとか前山の頂へ。

10:30

前山

(1448)

前山から樅山越しに岩手山
北方に茶臼岳

ここまで来ると茶臼にも若干の未練があるが,暴風のお山に長居は無用,早速滑り出すことにした。

前山の斜面を俯瞰
前山お気に入りライン

出だしは硬い。

んでも少し落とせば…硬い?まっすぐ落としてダメなら,いつものお気に入りラインへ…ここはOK。

んでも樅山ほど快適じゃないな…。

そのまま沢を落として恵比須沢へ。

あれだけ苦労してたどり着いた前山バーン。

結局なんだかどこも硬かったのが少々心残りではあった。

樅山でぐるぐるやってたほうが良かった?んでも連休4日目,疲れたから帰ることにしよう。

10:55

八幡平スキー場駐車場

(約950)