八幡平・茶臼岳
2006.2.25
同行のけーこー君。
山ボードに興味を示して初めての山行につき,条件に恵まれたお山,茶臼岳へ。
最近の陽気に加え朝っぱらから快晴のお天気に,雪質は望むべくもなかったが,初めてお山に入る友人を伴っていることを考えれば,ラッセル無し&視界良好の滑りは望むところ。
八幡平スキー場到着時点でも抜群のお天気に無風。
9:40
第2リフト乗車
(約1010)
駐車場内の美しいトイレで朝のお勤めを終え,支度をして第2リフト乗り場へ。
ゲレンデトップまで1回券(400円)×2枚。
ゲレンデはいつものとおりガラガラ。
お山に入る輩ばっかりだから1回券がちょっとお高めなのかしら。
第2リフトを降りて第3リフトへ。
おや?なんだか雪質,悪くねな。こりゃもしや…。
第3リフトから西には樅山,前山,茶臼岳へ3段のスカイライン。そして,この搬器から振り返る岩手山のきれいなこと。幸せ。
9:55
大黒森
(1446)
最高だ!を連発して大黒森山頂へ。
まずは板を履いて恵比須森との鞍部まで落とし,ハイク開始。
茶臼への尾根道は多数の往来のおかげでほとんど沈まない。
トレースをはずしてもせいぜいくるぶし程度であるが,思いのほか雪質は保たれている。
10:30
恵比須森
(1496)
少々の登りで恵比須森へ。
見晴らしの良い尾根歩きであるが快晴無風でさながら春の山行のよう。暑い,風をくれー。
再び鞍部まで落とした後,茶臼岳への緩やかな登り。
初めての山歩きにしてはけーこー君,体力的にまったく心配なさげ。細身の体にして運動はわりとこなすようである。
斜度がなくなると,目前に新装なった茶臼山荘と,その先に茶臼岳が見えてくる。
寒さを感じないわりに雪質が保たれているのがうれしい。
11:00
茶臼山荘
(約1550)
間もなく茶臼山荘到着。
南東角に設けられた出入り口は,前情報どおり見事にそこだけ雪が吹きだまって扉をふさいでいる。
11:10
茶臼岳
(1578.3)
休憩もそこそこに茶臼岳山頂へ。
西に緩やかに広がる八幡平の景色がステキ。
水平方向は白くかすむコンディションであるが,南西には秋田駒,南に岩手山もよく見えている。
上空は青空でほぼ無風の快晴。
山頂東側にはさらっとしたやつも乗ってて悪くなさそうだし,見晴らしも抜群で人を連れてきた甲斐がある。
幸い先行者のトラックは未だ2本。
ほとんどが尾根上を前山へ落としていくおかげで,デカイ面が残されている。
11:25
ドロップ
がつがつ写真を撮った後,ひとまず山頂東側を林の中まで一本やる。
お先に少々落としてから,こうしてああしてと注文しておいたけーこー君の滑りを待つ。
ドロップ直後は初めての山ボードに戸惑いを見せつつも,数ターン後には満面の笑顔で降りてきたのが印象的。よしよし。
さらに林の中へ快適に落とす。
決して深くはないが予想外の軽い雪がうれしい。
緩くなったところで前山への登り返し。
さほど高度差はないのでつぼ足のままトラバース気味に上げていく。
振り返り見る茶臼岳に残した自分たちのトラックがまた満足度を押し上げる。
11:55
前山
(1448)
間もなく尾根に上がると,前山東斜面の上へ。
ワタクシお気に入りのこのバーンも茶臼と同様,ほとんどの人が尾根上を樅山へ向かっているため面が充分に残されていた。
トラックは3本入っていたものの,それも半分ほどで登り返して樅山へ。
お目当てのラインは未だノートラック。幸運。
けーこー君にどこでも好きなところを滑って左側の尾根上にトラバースしてねと伝え,矢も盾もたまらずドロップ。
ほとんど思考を要さない滑りが可能な雪のたまり具合。うれしい誤算連発。
けーこー君は尾根沿いに近いラインを選択。
少々固そうであった。
その後尾根に乗って恵比須沢へのつるんとしたオープンバーンへ。
ここのコンディションも文句なしのノートラック。
フラットで快適なバーンを落とし,最後の急斜面をえいやっとひと滑りで恵比須沢に降り立った。
その後緩い恵比須沢を落としてアスピーテラインに乗り,除雪終点で午前の部を終了。
好調な出足だ。
12:25
アスピーテライン除雪終点
(967)
一旦スキー場内のレストハウスで休憩&昼食&ビールで一区切り。
なんてぐうたらで幸せな時間。
14:20
2本目出発 大黒森
(1446)
太陽がやや西に傾きかけてきた頃再出発,茶臼2本目へ。
1本目と同様の行程で茶臼へ向かう。
陽の光の加減が良くって景色も立体的。
午後ともなるとさすがに茶臼の東斜面はかなりぎたぎたになっていた。
15:25
茶臼岳
(1578.3)
ほどなく茶臼に到達。
再び岩手山から八幡平までぐるっと撮りまくる。
15:40
ドロップ
2本目の主目的は樅山につき,茶臼岳と前山は極力尾根を辿るが,固い尾根上はたくさんの人が滑ってスキー場とほぼ一緒。
なるべく東側の尾根下にたまった雪をいただきながら落としていく。
15:55
前山
(1448)
前山への歩きを少々入れた後,板を履いてまたまた尾根下の粉をいただく。
ただし,ここはほどほどにして尾根に乗り,勢いをつけて樅山東斜面へのトラバース。
16:05
樅山
(約1360)
どーんと広がる樅山の東斜面に出て一息。
けーこー君を待つ間,あちこち撮影していたら下山中の登山者二人にわんこ一匹。
その人なつこいわんこ,やたらじゃれ付いてくるのでカメラを向けようにもレンズをぺろぺろやられそうになり正面からのカットは無し。めんこかったが手強かった。
けーこー君到着後,ワイドな樅山バーンを落とす。
して,実はこのバーンがこの日一番の雪だったかも?変化のあるオープンバーンのいたるところにスピードが落ちない程度にやわらかい雪がたまっていて快適至極。
あっという間に斜面を滑り降りてアスピーテラインに乗ると,後はするするっと除雪終点まで。
16:15
アスピーテライン除雪終点
(967)
ここ数日の陽気を考えれば文句のつけようのないコンディション。
「エッジが当たらないんですよ!」とけーこー君。
あるべきところにはあった,そんな八幡平であった。満足。