鳥海山 吹浦コース(笙ヶ岳)
2005.4.30
およそ1ヶ月のご無沙汰,季節も移ろいすっかり春のお山は,迷うことなく最盛期を迎えた鳥海山。
庄内入りを前に庄内チームに連絡を入れてみると,生憎都合が合わないようだが,一足先に庄内入りしていたマコリン氏と合流できそう。
早朝に仙台を発ち,朝7時過ぎにブルーラインに入る。
駒止めの夜間通行止め解除が遅れて大平上の登山口到着は8時過ぎ。
待ち合わせの9時までゆるゆると支度をしたり新たに調達した携帯をいたずらしていたら,見覚えのある男が一人近づいてくる。
おぉ,あなたもいらしたのですねcobaさん。つるこさんと連れ立って来た彼はまったく別人のようなしゃがれ声が痛々しい。お風邪を召されているそうな。
間もなくマコリン&エリペアも到着。
お初のさわやかそうな青年も同行のようだ。
ワタクシの連休初日,にぎやかな山行。
9:15
出発
(約1080)
つるこさんのテレに合わせて,さわやか(←強調しとく)青年もスプリットでシール登高にした模様。
さて,目指すは笙ヶ岳東斜面。
ひたすら日本海側(西側)に面した斜面を東へ東へ…昨シーズン春に来て以来2度目であるが,相変わらず初っ端の急斜面には息が上がる。
一月来ない間に雪はすっかり春のもの。ザクザクと固い。
陽射しはあるが上空は一面真っ白,春霞+黄砂?な空模様。
紫外線だけは容赦なく降り注いでんだべな…そんな感じ。
急斜面を上がって一息。
体調いまいちのcoba氏,笑い声もほとんど声にならず痛々しい。
ここまでの登りのシール登高に苦戦して途中つぼ足に切り替えていたさわやか青年,緩やかな斜面の歩きになったところでスプリットの本領発揮。
お話しすると,意外や同郷で同い年っていうじゃない!(寡黙だった急斜面から一転,息の切れない緩斜面は話も弾む)これを機に,さわやか青年改め,さわやかオジサン(笑)
以前拝見したことのあるサイトをお持ちのkoro4氏であります。
「さわやか」に異様に反応されていた(笑)
穏やかで広大な雪渓を詰めていくうちに笙ヶ岳三峰のたもとへ。
少々の燃料補給後,新山を左前方に眺めながら三峰を詰めると,新山とそれを取り巻く外輪山,緩やかに手前に連なる扇子森と鍋森のでかい絵と空間。風がちょっと冷たい。
10:45
笙ヶ岳三峰
(約1660)
スパッと切れ落ちる足元を覗き込むとまっさらな東斜面。
入山者は数多あるが,この東斜面をやるのは少数派のようである。
笙ヶ岳,二峰に比べると雪庇の張り出しの少ないこの三峰。山頂から少々落としたところで,同行者のドロップを待つ。雪面は少々固め。
11:05
ドロップ
自分でボトムまで落として改めて分かったのは,沢に向かってついていた筋模様,けっこう掘れてタイヘンだった。
あぁそれでも久しぶりのスノーボードの楽しさと被写体の多さ!悦楽。
11:30
登り返し
(ボトム約1460)
笙ヶ岳三峰へ登り返し。
谷底を緩く御浜小屋方面へ上げたのち,三峰北側の鞍部への直登,ザックザックとステップを切る。
尾根へ上がって小休憩後,再び三峰山頂へ。
12:35
笙ヶ岳三峰
(約1660)
この北面を象潟と日本海バックに撮影(こういうの嬉しい)。
ボトム手前で西にトラバースし,日本海へ飛び込む西斜面へ。
眼下に庄内平野から象潟へ続く海岸線が間近のロケーションは,同じ鳥海の他のルートと比較しても抜群。
あちこちで撮影させていただいたが,惜しむらくは白い空と灰色の海。
それにしても長いスパンで滑り込んでいく一行。
ワタクシは足がパンパンでブルーラインにたどり着く頃にはつりかけておりましたよん。
13:00
ブルーライン
(1062)
んで,終了と思いきやcoba&マコリン両名は大平小屋までさらに落として〆るんだって。
間違って「是非!」って言ってしまった。
体にむち打ってヤブの起きだした小さな沢を落とすと間もなく大平小屋の脇に出て終了。
13:05
大平小屋
(約1000)
koro4氏は一旦帰米の由。以後さわやか路線で行きませう。
撤収後は酒田へ。
港付近で海のものをしっかり頂いて満腹(費用対効果が抜群だった。と思う。)。
ここでcoba&つるこさんとお別れし,マコリン&エリさんと遊佐へ移動。
温泉は「あぽん」(←連休コミコミでタイヘンだった)。とにかくスッキリした。
コンビニで今夜と明日の食料等を買出して矢島の祓川駐車場へ移動。
さすがに連休の駐車場は車泊,テン泊組みが多く,空きスペースのほうが少ない?
車の合間にマコリン&エリテントと宴会スペースがまたたく間に設営され,三人での宴。
椅子とテーブルは必須の季節になっていたのね。今度から積んどこう。
この宴のために買いこんで来たのは,ビール(500ml缶×3)+酒1合。
夜もふけて冷え冷えながら,またたく間に全部呑んじまったことを翌日後悔する羽目になるなんて知る由もなかったのだ。