湯殿山&姥ヶ岳

2005.4.2

ここんとこ同行者に恵まれ,ごっつぁんルートのためにルート図の追加は差し控えさせていただいております。どうぞご了承くださいませ。

つうわけで今回もごっつぁんルート,クラシックながら自身未踏の姥から湯殿へ。

同行はテレのI氏。

どうも悪くないらしいお天気に誘われて訪れた月山エリアは実に快晴!弓張平の体育館で落ち合って入山。

姥沢

すっかり姥沢まで道路の除雪も終わり,姥沢の各宿も発掘が終了,宿の準備に追われている人影もちらほら。

それを横目にまっすぐ北に尾根筋を辿る。

いまだ朝方は真っ白なサラッとしたヤツのくるぶし上程度のラッセル。

腐る前なら最高に気持ちのよい部類。

索道

尾根上から見下ろすリフト下駅の発掘進捗率はおよそ2〜3割で,上駅までのところどころでも支柱とワイヤーの発掘が始まったばかりの様子。

まったく膨大な積雪量である。

尾根上から姥南面に取り付く頃にはほとんど沈まない締まった雪面となり,登高の効率の良さは相変わらず。

テレのI氏に遅れをとるまいと,ここぞとばかり直登につぐ直登。

リフト上駅越しに西俣沢(左上部雪庇崩落)

間もなく到着した姥山頂からは360度の見渡す限り真っ白な山肌と青い空。

やや風があるため山頂北側直下から東側へまわりこむ…途中,東側に張り出した雪庇からおよそ1.5〜2mあたり西側を歩いていたら,両足のちょうど真ん中あたりからいきなりぱっくり割れて東側に落ちたが,体が西側に残っていたため事なきを得た。

奥から手前へ移動中にぱっくり(びびった)

こんなしっかりしたところと思っていたが油断大敵。

そういえば,この地点の斜面下には例年,春になるとでかいブロックがごろごろ転がってたな。

月山

山頂東側は無風と強烈な日差しでかなり暖か。

支度を済ませて姥西面へ。

山頂西側直下は極度のアイスバーンで必死のエッジングもむなしく,滑るというより…滑った感じ(←似てる…前者は能動的,後者は受動的)。

姥ヶ岳西面へ

このアイスバーンを少々落とすと,以下固い面にサラッとしたのが乗っていて悪くない感じだが,ところどころに氷の面がのぞいて緊張の滑降。

装束場へ(右奥は品倉尾根)

姥ヶ岳と湯殿山の鞍部,装束場付近まで落として小休憩。

北に品倉尾根,東に降りてきたばかりの姥ヶ岳,西に湯殿山と,真っ白な山に囲まれたロケーションは大迫力。一見の価値がある。

特に品倉尾根には興味をひくヤバそうなラインが多数…。

湯殿山

休憩後は湯殿山への登高。

初っ端からなかなかの急斜面の上ゴリゴリの雪面で,テレのI氏はつぼ足でステップを切りながらの登高。

ワタクシはシューの爪でガシガシ。

装束場からの登高は,景色の良さも手伝ってわりとあっという間で,一番奥の1500ピークまではヤセ尾根の歩き。

んで,怖かったのがこの尾根。

ほとんどクラストした尾根上はつるんとしていて東西に切れ落ち,うっかりコケようもんなら奈落のそこまで滑落間違いなしのドキドキハイク。

右奥が1500ピーク

この尾根を辿ると1500ピークへ。

少々の燃料補給後,どでかい南面へドロップ。

中間より下は重こい雪でねっぱったが,充分にそのスケールを満喫。

ボトムでトラックを仰ぎながらしばしの休憩…ここでゴザ敷いてお茶(酒)飲みとうございます。

ここから石跳川右岸までトラバース(←強烈ねっぱりで結局歩いた),ブナ林を落としてこぎこぎ&スケーティングを織り交ぜながらネイチャーセンターへ。

石跳川右岸のブナ林
ネイチャーセンター

どんどん上昇した気温のせいか,ねっぱりを通り越してわりと走る雪に化けてきた(?)

六十里越街道へ達して終了。

この界隈はやっぱ,ボーダーには下部の処理がタイヘン。