西大巓
2005.1.3
年末の寒波でもたらされたであろう雪を目当てに,敗退したばかりの西大巓へ。
麓のグランデコスキー場がゲレンデトップまでオープンしたようだから何とかなるべと。
同行abe君。
朝5時に仙台を発ちR4を南下,福島から土湯峠越えで裏磐梯へ。
わりと道が悪く(積雪で),営業開始の7時半を大きく過ぎて到着は8時過ぎ。
抜けるような青空が広がっている。
西大巓も西吾妻もくっきり望め,頂上付近の雪も充分についてそうに見えた。
ゴンドラ1本とクワッド1本,1回券3枚の〆て1500円でゲレンドップへ。
ゲレンデトップ西側と東側にそれぞれ架けられているクワッドは,通常西側のリフトを上がって歩き始めるが,ヤブが埋まっていない場合を想定して,登山道のある東側のリフトから上がった。
9:15
ゲレンデトップ
(約1590)
実際,たどり着いたゲレンデトップから先は,いま少しヤブが埋まりきらず,登山道を上がっていくことにした。
幸か不幸かスノーシューの踏みあとがあって思いのほかラクにハイクアップ。
ま,ファーストは奪われている可能性もあるってこと。
森の中は風もなく,上着を脱いでフリースの袖をまくりつつ踏みあとを追う。
冷え込んだおかげで雪質もよろしい。
しかしなんだかこの踏みあと,やたら東へ東へとトラバース。
もっと素直に登って行きたいんだがなぁ〜…と思っているうちに踏みあとがなくなった。
ここで引き返した様子で,それは即ち山頂東斜面が保存されている可能性がでかくなったということでもある。
そのかわり,ここから先はガンバルラッセル。
abe君とこまめにラッセルを交代しながらグイグイ高度を上げる。いいなぁ〜複数って。もう一人でラッセルすんのはイヤ(笑)
時折り振り返ると,空気が澄み切っているおかげで磐梯山や猪苗代湖もくっきり見えている。
頑張ってラッセルしていたら,尾根に上がる直前に西側からのスキーの踏みあとに合流した。ガーン。そう甘くない。やっぱり東斜面は食われたかな?
再び踏みあとを追ってラクチンハイク。
と思ってたら,この踏みあともどんどん東へ東へ…。
そして登山道をだいぶ外れたところで…無くなった。
いったい何しに来てんのかなぁ?
とりあえずノートラックの可能性は大きくなった。
ここからまっすぐ上を目指してラッセル再開。
しかしこの付近,やたら落とし穴が多くてなかなか進まず,結局登山道まで戻って登り直すことに。
最後の小ピークへの急斜面を気合でラッセル。
たどり着いた小ピークから見渡した山頂東斜面は…。
縦横無尽にウサギたちにファースト取られてた!
南半分が埋まりきっていないものの,北半分はやっと埋まってくれた.
雪も軽いしノートラックだし好天だしで文句無し。
ここから山頂までの尾根は昨年末と一緒。
落とし穴だらけで,最後まで苦労した。
11:15
山頂
(1981.8)
今日は空気がよく澄んでいて,かなり遠くまで見通せる。
東西南北どこを見ても南東北のお山は好天のようだ。
すぐに山スキー二人が追いついてきた。
二十日平ですか?と尋ねたら,まだまだ雪が無いそうなんです〜。って。
お二人は穏やかな山頂でお食事タイムのよう。
我々は矢も盾もたまらずといった感じで東斜面へ。
abe君に譲られてしまったので,恐縮しながら(←偽善者度120%)ぷりっと1本目。
山頂直下から徐々に深くなる雪は,朝から陽が燦燦とふりそそいでいるにもかかわらず軽く,足裏でその柔らかさを感じることができる。
標高差は小さいが深い粉でも走る適度な斜度で,つかの間の天国にどっぷり。
下部に達してabe君の滑りを見物。
ふんわり粉が舞っている。いいなぁ…これ。
abe君も滑り終わって,二人で山頂への登り返しラッセル。
北側の尾根を目指すがなかなか踏み応えが無く,尾根に取り付いたあとも相変わらず落とし穴だらけで苦労した。
ま,2本目以降の登り返しはラクになるから。
再び山頂。
次々とスキーヤーが上がってくる。イイお天気だからね。んでもボーダーはゼロ。
皆さん登山が主目的なんですかね,だ〜れも滑りださんので本日の2本目!またまたワタクシから。
撮影のため中腹でストップし,abe君を待ち構える。
そしてabe君,ドロップ。相変わらずイイ粉が舞い上がっている。
途中つんのめった感じでコケると,それはもう盛大に雪煙に包まれて見えなくなった(笑)
ワタクシも下部まで滑り込んで再び登り返し。
尾根に取り付いたところからやや高度を落とした地点が撮影に良さそうだったので,ここでabe君が登り返すのを待つことに。
気温は低いが穏やかで,寒さはほとんど感じない。
間もなくabe君,3本目。
またまたイイ粉を巻き上げているが,先ほどと同じような感じでコケてた(笑)
今度はワタクシが山頂直下まで登り返してドロップ。
まだまだ残るノートラックの面に入り,やんわり且つでっかくターン。
やっぱケツが割れてると,おったてても走る感じでよろしいですよん。
徐々に薄い雲が出てきた。二人とも体力的にもそろそろといった感じだったので,これにて終了。
次々とスキーヤーが上がってきてはいたが,結局東斜面に入ったのは最初に追いついてきたお二方のみであった。
13:45
山頂
(1981.8)
山頂まで登り返してスキー場方面へ。
登山道をできる限り滑っていこうと考えていたが,いつも下りる南面へスキーのあとが付いていた。
ここは下部でのヤブ漕ぎ覚悟で行ってみることに。
最初の小さな緩いオープンを過ぎると密林に。
んでも意外にヤブは埋まっている。
時折り雪に刺さりながらもポールでこぎこぎ少しずつ高度を落とす。
途中abe君は密林に降参した様子でスノーシューに履き替えていた。
ゲレンデトップで合流することにして,お先に。
やはり下部はヤブが埋まりきらないが,滑るのにそれほど支障は無い。
些細なヤブはガンガンアタックして(真似しちゃダメ)ゲレンデトップ到達。
14:35
ゲレンデトップ
(約1590)
話はそれるがスキー場をベースに山行すると,ゲレンデでのお客さんの視線がイタイ
。周りとはまったく異質な空気が流れていることは間違いないっ。コイツは何だ!?みたいな注目を集めてしまうのがネックだ。
もじもじしながらabe君の到着を待つ。
やがて到着したabe君,とても深い雪に下りにもかかわらず苦労させられたらしい。お疲れさん。
ベースまで一気にゲレンデを滑り降りて終了。
あ〜余韻!休み最終日を快楽のうちに締め。