一切経山

2004.9.16

「吾妻の瞳」五色沼

あんまり天気がよかったので遅い出発でも行けそなお山に。

東北道を福島飯坂でおり,フルーツラインから磐梯吾妻スカイライン(1570円。タケー)。

浄土平の有料駐車場を過ぎて桶沼そばの兎平駐車場に車をとめる。

平日は観光客向けの浄土平より,山行目的の兎平駐車場のほうが車が多いようだ。

浄土平から吾妻小富士(1707)

11:50

浄土平

(1580)

さっと準備を済ませ出発。

舗装道路を浄土平まで戻り,湿原の中へ。

生い茂るススキがすっかり穂を開いて秋の景色。

向かう一切経山はハゲ山で荒涼としている。

浄土平から一切経山への登り

浄土平を西に向かい,すぐに尾根にとりつくと,しばらくはガレ場の登り。

振り返ると吾妻小富士のカルデラが上から覗き込める。

それにしてもこの一帯,カルデラだらけ…登っている尾根の右側にも,浄土平の北側にもあるし,吾妻小富士の南側の桶沼もそう。穴だらけ。

吾妻小富士と浄土平

尾根の直登でどんどん高度を稼いでいくと,やがて道は尾根の南西側に回り込み,右後方(東)の吾妻小富士が見えなくなる代わり,左手(南西)に酸ヶ平と鎌沼方面の視界が開けてくる。

酸ヶ平と鎌沼(1760),右に前大巓(1911)

12:30

(1840)

徐々に斜度が緩くなってくると左手の酸ヶ平からの道を合わせる。

蓬莱山(1802)とそれを取り囲む鎌沼の眺め。すげっ。

山頂へはここから北に向かう。

火山独特の砂と石ばかりの道を辿ると,再び右後方(南東)に吾妻小富士の見える広い尾根上に。

そこから山頂まではあっという間。

12:50

山頂

(1948.8)

こんもりと盛り上がった山頂からの景色は特筆。

360度見渡せる数々の山は枚挙にいとまが無いので是非ご自分の目でご覧ください。

ちょっと水蒸気が多くて霞んだな…。

北のの空に湧く雲。こりゃヤバいか?山頂北側下方に見えるはずの…見えた見えた。

本日の目的「吾妻の瞳」五色沼。

こんでもくらえってくらいブルーだな。美しい。こりゃ吸い込まれる。

五色沼と左奥に家形山(1877)

んでも前方上空を覆った雲が反射して少々白い。しばらく腰をすえて撮影すっか。

三脚をおったててカメラを構え,パンをパクパク食っていたら少しづつ雲が取れてきた。

ここぞとばかりシャッターを切りまくる。

風が少々。さざ波が立ってやや白っぽいが,凪ぎなら限りなくブルーなんだろう。

14:05

撤収・下山開始

長いことどっぷり深みにハマったのち撤収。

登ってきた道を引き返す。下りは酸ヶ平へ。

東吾妻山(1974.7)と右奥に磐梯山(1818.6)

酸ヶ平の避難小屋を覗いてみた。

新しくてきれいで立派。

酸ヶ平避難小屋と分岐

14:35

酸ヶ平の分岐

酸ヶ平の分岐から鎌沼へ。

蓬莱山を取り囲むように文字通り鎌の形をした沼のほとりについている木道をポクポク歩く。

鎌沼と東吾妻山

沼の周りを前大巓や東吾妻山の穏やかな緑の稜線が取り囲み,荒涼とした一切経とは好対照。瑞々しい。

広葉樹は徐々に秋の色に染まり始めている。

鎌沼のほとり

15:20

鎌沼を後に

沼を後にし,前方に吾妻小富士と浄土平を見下ろしながら下っていく。

ずいぶん前に来たときより木道や階段が整備されて歩きやすい。

15:50

浄土平

ほどなく浄土平に降り立つ。

時間に余裕あり,吾妻小富士のお鉢めぐりでもしてみっか。

整備された階段をひと登りするとすぐに外輪の一角に。ここから時計回りに1週。

吾妻小富士のカルデラ

外輪東側の最高部に達すると眼下に福島市街。裾野にはきれいな三角の吾妻小富士の影が伸びている。

吾妻小富士の影と福島市街(ヨクミエネー)

南方の安達太良連峰は夕刻になってかかってきた雲であんま見えねかった。