月山

2004.5.23

この週末は休養してそのままシーズンオフかぁ…と,すっかり意欲も衰えてきたこのごろ,車も夏タイヤに交換してマッタリ過ごしていたが,気象をチェックしていたら,なんだか日曜はいい感じ。

んでは今シーズン締めてくっかと月山大雪城へ。

同行はtoco氏。

ゆっくり目に仙台発。

予報どおり太平洋側は重く雲が垂れ込めているが,山形に入ると好転。

果たして,到着した姥沢の天候は快晴無風。

日焼け止めを塗りたくってTシャツ姿で出発。

8:20

姥沢駐車場出発

リフトの乗降場に,もう雪は無いが,まだまだスキー場としてはハイシーズンの姥ヶ岳は大勢の人で賑わっていて,リフト上駅前の斜面ではモーグル大会の準備が進められていた。

9:00

リフト上駅

南に朝日連峰

後ろを振り返ると,朝日連峰から西は青空だが,東側の村山地方は雲海の下。

一旦姥に登って北東斜面を滑り降りてから牛首へ向かおうかと迷ったが,今日は大雪城に全体力を集中させようと,まっすぐ牛首へ向かうことに。

結果,姥の北東斜面は溝が掘れてガタガタ。滑らんでヨカッタ。

姥ヶ岳を振り返る

牛首までの斜面は危惧していたほど雪が少ない印象はなく,一面の大斜面。

9:45

牛首

牛首から上の鍛冶月光はだいぶ雪渓が短くなって,やや長い夏道の石段歩き。

鍛冶月光の登り

鍛冶小屋跡まで上がると山頂台地はもうすぐそこ。

ひと登りで台地に上がり,大雪城とは逆方向だが,とりあえずは山頂へ。

さすがに山頂神社を取り囲む石垣はすっかり雪の上に現れているが,東側の雪渓は広大。

残念ながら鳥海山は空気がかすんで見えなかった。

10:30

頂上台地

山頂もそこそこに取って返し,南東の大雪城方面へ。

緩やかに夏道を下っていくとすぐに大雪渓にでた。

時間もあるし,登り返す体力を考えながら行けるところまで滑り下りることにする。

昨年は上部の緩斜面のみの滑降であったが,まだ見ぬ下部を目指す。

11:15

大雪城滑降

rider:toco

東側のボウルと違って溝も無く,ひたすらフラットで広大且つ長大な斜面は快適。

眼下に広がる新緑のブナ林に向かって少しずつ増していく斜面をどんどん滑り降りて行くと,清川小屋が視認できる急斜面の上に出た。

今日はこの小屋まで滑って打ち止めとする。

小屋の北側は大きな沢状(清川)で,東から北側に向かって大きく湾曲。ここから見える限りは広大な雪渓となっている。

小屋までのやや荒れた急斜面を滑り降りて板をデポ。

一箇所雪渓が途切れたヤブを越えて小屋へ。

11:50

清川小屋

小屋の周りはカタクリの群生と山桜が1本。

カタクリの群生にはよく似た色のショウジョウバカマもまぎれていた。

小屋裏に回ると谷底まで雪渓が続いていて,どこまでも行けそう…登り返す体力があれば。

谷の向こうの山肌には白い雪渓にブナの新緑が映えて美しい。

小屋の中はチラッとしか見なかったが,一部吹き抜けの2階建てで,中央の暖炉が暖かそう。

板のデポ地点に戻り,青空と暖かなお日様の下,雪渓と新緑に囲まれて平和なメシ。

ここまで下りてくると,ずいぶん大雪城を満喫したなぁって充足感あり。

こんだけ雪渓がデカイと,なんかシーズンオフには早過ぎっかな?とか思ってみたり。

メシを済ませて山頂への登り返し。

12:40

清川小屋出発

初めの急斜面がクライマックスで息が上がるが,見晴らしの良さがつらさを紛らわせてくれる。デカイな〜を連発。

急斜面を登りきると,あとはフラットで長く緩やかな登り。

そのまま登り返すのもつまらないから,どの程度雪渓が広がっているのか周りを偵察しながらの登り返し。

滑ってきた雪渓から潅木の島をはさんで西側の雪渓に入ってみると,ナントさらに広大でフラットな斜面が。

南に大井沢方面

んでも,もう1本滑って登り返す時間と体力はない。ここは来シーズン。歩いても歩いても見渡す限りのきれいな雪渓。

ずいぶん空が白くなってきた頃,大雪城の上端に到達。少々の夏道を登って鍛冶月光側へ。

14:40

頂上台地越え

鍛冶小屋跡を過ぎて間もなく,ポツリポツリと…降ってきた。見込みより天候が崩れるのが早い。

姥ヶ岳への登り返しオプションは捨て,リフト上駅へ直行することにした。

15:00

牛首

溝の掘れた斜面はつらく,すぐに足がパンパンに。

ほぼ一気で牛首を滑り下り,本降りにならないうちにと根性で姥の北東斜面をトラバース。

少々の上り返しでリフト上駅へ。

そのまま沢コースを下りていくが,ゲレンデの大斜面側ほどではないにしろ,ここもコブができていて,溝斜面のトラバース後の足にこたえる。

コブの頭をなでるようにショートターンでつなぎ,がんばって駐車場へ。

15:30

姥沢駐車場着

道具を洗って帰り支度を終える直前に雨が本降りに。ギリギリセーフ。ラッキーでした。

とにかく大雪城はデカイ,長い,で,面がフラット。

姥も牛首もデカイんだけど,片斜面であったり溝が掘れたりで,まともな斜面は意外と少ない。

月山の東側はまだまだ課題がイッパイだ。

数日天候が安定するようなら,清川小屋で1泊ってのも有りだなぁ。

大雪城のOFFはまだまだ先のよう。清川小屋まで広大な雪渓がつながってたから。ワタクシが先に0FFになりそですが…。