鳥海山 猿倉コース(七高山)

2004.4.29

週末以降に控えた好天が予想される連休,それをも凌ぐ好天が予想されたこの日,祓川までの道路が開通直後の鳥海へ。

同行はtoco氏,abe君。

今回のコースはabe君とワタクシの思惑が一致して,未開拓の猿倉コースとした。

往きの道中は降雨があったのか,路面はところどころウェット。

しかし,鳥海町に入ると快晴の空の下,真っ白な鳥海山がとびきりデカく見える。

奥山放牧場より

奥山放牧場を経由して猿倉へ。

一旦猿倉を素通りして祓川で爽快にナニを。身軽になったところで猿倉に戻り,早速支度。

少々風はあるが猛烈な日差し,あっつくなリそ。

8:10

猿倉出発

あらかじめ地形図上で想像はしていたが,なかなか複雑な地形。快晴なのが何よりだ。

少し歩いただけで汗が噴きだし,アウターを脱ぐが,風がやや冷たく,Tシャツ姿までには至らない。

9:45

七ッ釜下

初めのうち土色だった雪面も1200付近から白くなり,意外とこれがぬかる。

toco氏とワタクシはアイゼンのみだが,abe君はワカンとアイゼンの組み合わせ,なかなか具合が良さそう。

七ッ釜東側の斜面を登る

七ツ釜で祓川コースには合流せず,まっすぐ山頂方面へ。

あちらのコースはタイヘンな人出で,避難小屋から大雪路,氷の薬師を経て舎利坂まで,人の列に大きな切れ目はない。

七ツ釜の上の急斜面を乗り切ると,吹き付ける西風が強さを増し,雪面もアイスバーン。ガリンゴリンでアイゼンも刺さりきらない感じ。

11:10

舎利坂下

舎利坂に入ると少し雪面がやわらかくなった。でも風は更に強くなり,時折りあおられる。

舎利坂を登るskier
舎利坂から見下ろす氷の薬師方面
舎利坂から山頂方面

祓川の人の列と合流すると,雪面にはしっかりとしたステップが切られているが,風にあおられたせいか,なんともこれが千鳥足で歩きにくい。

半分ほどは自分でステップを切って山頂到達。とにかく快晴だっ!

11:40

七高山登頂

奥に新山
外輪山

先週末の降雪のおかげか,新山,外輪山ともに真っ白。

新山には北面から上がってくる人もちらほらと見える。

「今までで一番(の天気)だ!」by toco

七高山の山頂は大勢の人,人。下から続々上がってきては,次々と滑り降りていく。んで,すんごいアイシーな滑走音!

パンなどをかじり,みんな準備が整ったところで滑降開始。

12:20

滑降開始

rider:toco
rider:abe
rider:numa! photo:abe

舎利坂は少々硬いがフラットで,しっかり外傾を保っていればずれることはない。

舎利坂を下りてやや斜度が緩くなると,登りで見たとおりのハードなアイスバーンで,この日一番の苦労をすることに。

降雪が硬くなった部分と,まるっきり氷みたいな部分がまだらに描かれたそのバーンは,なるべく氷を避けてショートターンで。

氷の薬師と同程度の標高から下は,トラックも少し残る程度に雪がやわらかくなり,滑りもだいぶリラックス。

rider:toco

七ツ釜の上の斜面から一気に快適な真っ白なザラメに突入。

ほとんど人の入っていない沢状でワタクシとabe君はサルに(嬉)。toco氏はもの静かw

rider:abe

12:45

七ッ釜東側の猿化開始地点

「撃沈」 rider:toco

傍目には想像しがたい極上のザラメは,やわい上に全くストレス無く走る。

沢状の先も,変化のある大きな地形の上に滑りやすいザラメ。風も穏やかになり,上部のアイスバーンで緊張していた気持ちも緩やかに融けてゆく。鳥っこもさえずって…あ〜春。

七ッ釜下 rider:toco
rider:toco

しばらくザラメの斜面を下りていくと,劇的に土色の雪に変化し,ややブレーキング。

あまり良い気分ではないが,板を外さずポールも無しで(スケーティングは有り)駐車場近くまで下りられたのでよしとする。

13:25

猿倉駐車場

猿倉は祓川より長くコースが取れるのと,幾分あちらよりトラバースが少ないのと,なんつっても人が少ないのが○。

んでもコチラのほうが潅木で雪渓が切れるのは早そう。