尾瀬

2003.8.17-18

8.17

今回の檜枝岐は,1日目に檜枝岐にベースを作って2日目に尾瀬ヶ原入りしていた今までと違って,1日目から尾瀬ヶ原入り,2日目に檜枝岐に降りる予定。

同行はtoco氏とshibuさん。

まずまずの予報だった1週間前ほどの週間天気は,前日には全行程,雨の予報に…(T_T)

やや盛り返してきた太平洋高気圧に前線が押し上げられ,ちょうど北関東から南東北を通過するタイミングに当たってしまったのです。


1日目の未明2時ごろ発った仙台は弱い雨。

東北道を南下,福島西で降りて土湯峠越え,猪苗代を過ぎて会津若松に至る頃には空が白み始める。

このあたりは道路もドライで,空け始めた空が快晴でshibuさんの声も弾む。…まだ北の高気圧の圏内です。

若松で空腹をこらえられなくなり,若松バイパスの牛丼チェーン店へ(←また)。toco氏は早朝で胃の準備が整っていないらしく,具合悪いと言いながらカレーを食っていた。

途中,田島で山中での食材等を調達した以外は,ほぼノンストップで檜枝岐村御池へ。

なお,2日目の檜枝岐での晩飯と3日目の朝飯は,往路での買出しができないため,前日までに調達した物をほとんど凍らせてクーラーボックスで持っていった。


7:00過ぎ,御池到着

意外にも雨は降っていない。

駐車場に車を置き,支度をして沼山峠行きのバスに乗り込む。

7:40頃

沼山峠休憩所

沼山峠の登山口
沼山峠の登山口

フル装備をを背負って出発。

ナント,薄日も差している。

ここは帰りに使ったことはあるけど,行きに使うのは初めて。

8:10

沼山峠

峠を越えると,あとは大江湿原までずっと下り。数年前に全線木道が整備されたこともあって,なんてラクチンな行程。

アザミ
アザミ
ヒメシャジン?
ヒメシャジン?

8:30

大江湿原

浮かれていたのもつかの間,大江湿原に差し掛かると,雨がポツリポツリ…。

大江湿原
大江湿原

折りたたみ傘を差してるうちに本降りに。残念だけどこれはもうやまないね。尾瀬沼ビジターセンターが間もなくなので,合羽は到着後に着ることに。

大江湿原にはコバギボウシが。生き残りのニッコウキスゲもちらほらと。

コバギボウシ
コバギボウシ
ニッコウキスゲ
ニッコウキスゲ

沼が近づくとコオニユリも。

9:20

尾瀬沼ビジターセンター

一息つき,合羽,ザックカバーを取り出す。

尾瀬沼ビジターセンター
尾瀬沼ビジターセンター

身支度を整え出発。尾瀬沼南岸を沼尻へ。

三平下を過ぎるとほとんど人通りも無くなり,静かな山歩き。

尾瀬沼
尾瀬沼

とは言え,山はガスって見えず,寡黙な歩き。空気が良いのが幸い。

沼尻に程近い小沼湿原に差し掛かると,左手に小沼がチラッと。

11:05

沼尻休憩所

重い荷物を降ろし,小休憩。

沼尻休憩所
沼尻休憩所

何か食べたいところだが,このすぐ先のそば屋で食う予定につき,ガマンガマン。ちなみに,ここのトイレはナント,ウォッシュレット!

意気揚揚とそば屋に差し掛かると…休業(T_T)今年はもうやらないようだ。仕方ない,見晴までおりて昼飯にすることに。

白砂湿原と白砂峠を越えて,段小屋坂に入る。見晴までおよそ3.5kmの長い下り。断続的に真新しい木道が敷かれ,ここも近いうちに全線木道になるのかな?

沼尻川沿いの谷を抜け,川から離れると間もなく見晴。

12:40

見晴

雨の降りは相変わらず。

見晴
見晴

無料休憩所でメシにする。湯を沸かしてカップ麺なぞすすっているワタクシの前で,toco氏は朝に引き続きカレーを食っている。

それにしても,今年になって新調したゴアテックスの合羽とブーツは快適だ!ともに中はさらさらで,昨年までのムレムレの合羽とビショビショのブーツとは比較にならない。早く買っときゃよかった。

13:40

下田代

メシを済ませ,いよいよ原へ。

下田代
下田代

下田代はほとんど池塘が無くてただの原っぱっぽいところだが,この雨でかなり湿原ぽい(?)

ところどころにニッコウキスゲが咲いているほか,ねじれてないネジバナも。

ニッコウキスゲ
ニッコウキスゲ
ネジバナ
ネジバナ

六兵衛堀付近にはコオニユリやサワギキョウの群生が見られますね。

コオニユリ
コオニユリ

14:30

中田代

沼尻川を越えて中田代に入る。

竜宮十字路
竜宮十字路
ヒツジグサ
ヒツジグサ

竜宮十字路を過ぎると,池塘にヒツジグサが見られ始める。池塘が多くて華やかだなぁ。

尾瀬ヶ原三又の手前では,オゼコウホネが。

オゼコウホネ
オゼコウホネ

初めて見ました。まわりのヒツジ草より際立っている。

15:40

牛首

左前方に牛首を見ながら,上田代に。より一層池塘が多くなる。晴れていれば至仏や燧をバックに写真が撮れる。

17:00

山の鼻

ポクポク木道を歩いて,山の鼻到着。で,キャンプ指定地はほとんど水浸し。

水浸しの山の鼻キャンプ指定地
水浸しの山の鼻キャンプ指定地

無料休憩所に荷物を置き,ザックをあけてビックリ,袋に入れてあった物以外はすべてビショビショ!シュラフが完全にウェット(T_T)

防寒用に持ってきたダウンとオーバーパンツを着て,シュラフカバーに入って寝ることにする。

少ない隙間にテントを設営し終え,夕飯。幸い無料休憩所がでかいので食事場所には困らない。

無料休憩所で夕飯
無料休憩所で夕飯

向かいの至仏山荘でビールを調達,乾杯する。

生憎の天気とシュラフの惨状にビールもすすみがち…。toco氏,またカレー食ってた?

明日の前線の通過が早まることを祈り,就寝。


8.18

深夜,雨は降ったりやんだりを繰り返し,朝方テントから這い出るとだいぶ弱まっている。

これ幸いとテントを撤収していたら,またまた降りだした。

結局,朝飯を食ってる間中も雨は強くなる一方。今日も同じだね。

雨の山の鼻
雨の山の鼻

8:10

山の鼻

結局シュラフも乾かず,テントの濡れも加わり重量アップ。荷物をまとめて出発する。

上田代を北上し,尾瀬ヶ原三又を左に折れて東電小屋に向かい,温泉小屋経由,燧裏林道を通って御池へ至る予定。

8:40

上田代の池塘

上田代の池塘
上田代の池塘
池塘
池塘
池塘と奥に燧ヶ岳
池塘と奥に燧ヶ岳

3年前に逆さ燧を撮った池塘では,ガスに煙る燧も降雨に阻まれこんな状態。

9:35

ヨッピ橋

尾瀬ヶ原三又を東電小屋方面に左折してしばらく行くと,ヨッピ川にかかるヨッピ橋にさしかかる。

ヨッピ橋
ヨッピ橋

ここから少し北上したところで沼尻川と合流し,只見川に名を変えます。

9:55

東電小屋

東電小屋で小休止。

■■■
東電小屋

「生ビール」に誘惑されるがガマン。

温泉小屋付近で昼飯にすることにする。

東電小屋を出て林を抜け,只見川にかかる尾瀬ヶ原橋を渡り,下田代に出て間もなく,見晴と温泉小屋への分岐にぶつかる。左折して温泉小屋へ。

11:00

温泉小屋

すぐに温泉小屋にたどり着き,無料休憩所でメシにする。

温泉小屋
温泉小屋

この先,三条ノ滝・平滑ノ滝はshibuさんが強く希望していたが,雨と疲労と,滝からの裏林道への急坂を知る身では二の足を踏んでしまった。shibuさん,また晴れた時に来ましょう

12:00

燧裏林道

メシを済ませ,燧裏林道に入る。

滝への道を左に分け,段吉新道へ。ここからは長い長い森の中の歩き。

燧裏林道
燧裏林道

御池に近づくと湿原も出てはくるけど,結構アップダウンのある山道の連続。森の中は弱くなった雨がほとんど落ちず,蒸し暑い。合羽を脱いで,モクモクと歩きつづける。

14:30

御池

足もガクガクになってきた頃,御池到着。

荷物を片付けながら,今晩のキャンプはやめて,どっか宿をとろうか?と相談する。とりあえず風呂に入りながら考えることに。

こんな天気にぶち当たると,また晴れてるときに来てやろうと思う。