2003.3.10
八幡平・茶臼岳

スキー場の営業も終わって休みが取れたtoco氏と,バックカントリーに興味を示した彼のお友達4人(ヨドちゃん・ムッちゃん・クマくん・もすもすくん)を連れ,一昨日のドカ雪で50cmほど積もったらしい八幡平へ。
6時ごろ仙台を発ち,往きの高速をぶっ飛ばして(※制限速度)いるうちに天気は快晴に!
岩手に入り,水沢あたりから岩手山が正面に遥か彼方に見え始める。こんなに手前から見えたことなかったナ(空気の澄み具合がスゴイ)。
左手には焼石岳,右手には早池峰も。

真っ青な空に真っ白な雪がまぶしい岩手山を過ぎると,本日の山,茶臼岳も間近に。昨年の天候を上回れそうな?

9:50
八幡平スキー場
車を第2リフト近くに停めて準備にとりかかるが,風もあってとにかく寒い(-10℃前後,体感温度はもっと低い)。
で,なんだか空が白い!あの青空はいずこへ。
ゲレンデトップまで2回分のリフト券を購入,登山届を提出。上はもっと風強いんだろなぁ。

大黒森山頂は強風+雪で茶臼方面も見え隠れ(ていうか,ほとんど見えない)。でも去年よりゃマシだと突き進む。
で,情報どおりの雪の多さ!早速スノーシューを履くが,実はtoco氏のお友達はつぼ足。
雪は,モナカ(時間差でズボッといく厄介な固さ)の上に20〜30cmのパウダー。こりゃ苦労しそう。
11:03
大黒森先の鞍部

茶臼への道はアップダウンの少ない楽しい尾根歩きで,スノーシューのおかげで散歩気分。
でも,つぼ足隊にはハードな雪中行軍。なるべく降りは板で滑っていってもらう。
最初のうち高かったテンションも次第に沈みがちに。特にクマくんは一歩一歩が股下まで沈んで痛々しい。
11:53
恵比須森
恵比須森あたりから,時折り青空がのぞき始める。
相変わらずの強風で寒く,鼻の中が凍るが,気温自体は上がってきてるようだ(-5〜6℃)。
つぼ足隊には,恵比須森の降りも滑っていってもらう(そこそこ距離は稼げるね)。
12:24
恵比須森先の鞍部
途中何度か休憩を入れながら,茶臼への最後の緩い登りをゆっくり進む。
次第に雪面も硬くなってきて,歩きやすくなってきたかな?

12:59
茶臼山荘
斜度が緩むと間もなく,茶臼岳山頂直下の茶臼山荘。
つぼ足隊,嬉しそう!

今日の茶臼山荘は先客が無く貸しきり状態。早速湯を沸かして昼飯。
風がしのげるので暖かいなぁ…と思ったのもつかの間,どんどん冷えてくる。カップ麺なぞすすって体を温める(それでもすぐ冷えてくる)。
昨年toco氏に月山に連れて行かれた際にカップ麺を食いぱぐったクマくんは,夢が実現しテンションが高い。
13:52
茶臼岳へ
昼飯後,小屋を出て最後の登りに。
山頂への尾根道は完全にクラストして沈まない。で,強風。

14:04
茶臼岳山頂
間もなく登頂。頭上には真っ青な空!徐々に雲が取れてきた様。

山頂直下はストンと落ちる急斜面。覗き込んだムッちゃんが凍り付いていた。
14:11
滑走開始
カップ麺を食って元気回復のクマくんから。スプレーもあがって悪くなさそう。
つづいてtoco氏,ワタクシも。あ〜こりゃパラダイス!深くはないものの,力を入れずに滑れる程度にはパウダー。
ムッちゃん,もすもすくん,ヨドちゃんも滑り出す。


14:37
前山手前の鞍部
前山との鞍部に達し,板を外して前山のピークへ。
テンション最高潮のクマくんは,雪を食って盛んに「甘い,甘い!」と言っている。

14:51
前山
このあたりから雲が取れ始め,正面(南)には岩手山も。青空が広がり,素晴らしい眺め。

この先も昨年同様,下までパラダイス?と思いきや,どうやらパウダーがない。ウィンドクラストで結構タイヘン。
15:16
樅山
樅山のピークを過ぎれば吹き溜まってるかも?との期待もむなしく,ほとんどウィンドクラスト。しんどい。

雲の取れた岩手山と,その左,遥か彼方の早池峰の眺望で相殺?

16:26
樅山下部
斜面を選べばパウダーも。でも,それもつかの間,あっという間にモ・ナ・カ!みんな足をとられてあちこちで刺さってる。
斜度が緩むと,つぼ足で歩き始めたようだ。
日も傾いて寒くなってきたし,疲労の色も濃い様なので,ワタクシとtoco氏のスノーシューをムッちゃんとヨドちゃんに。「すこぶる調子がいい」と喜んでた?
だいぶテンションの落ちてきたクマくんは,この辺りの雪を食って「苦い」とのたもうた。彼の気分は雪の味で表されるようだ。

16:56
駐車場
その後,ダラダラのアスピーテライン沿いを頑張って滑って駐車場着。
結局パラダイスだったのは茶臼の斜面だけで,この時期の雪の不安定さにみんな泣かされ…まぁこれに懲りずに(ムリか)。
やっぱ真冬か,雪の締まってくる春だよ!

※帰りに寄った松川温泉の露天風呂は,落ちまくったクマくんのテンションを回復させるに充分だった。。