前日の南蔵王縦走はガスに見舞われ杉ヶ峰止まりで消化不良だったのでリベンジ,今日は一人で。 上空を高気圧が通過する直後で,西に低気圧が近づいてはくるものの午前中は持ちそう。未明3時に出発。 お,いいぞ,どこまで行っても星空!すげぇすげぇと上空を眺めながらの山道のドライブは危険だ。
4時半前には刈田山頂直下の駐車場に。まだ暗い中,日の出を撮ってやろうとザックを背負って刈田岳山頂へ。 おおーこれ以上見たこと無い星の数!最長不倒だ。まぁ空はいいけれど,真っ暗で風の強い荒涼とした尾根の上をマグライトの灯りだけを頼りに一人歩いていると,かなり不気味だ。早く明けろ。
ものの5分で山頂に。刈田嶺神社そばのでっかい碑(?)を風除けにして腰をおろし,カメラと三脚を取り出していたら,なんとマグライトの電球が切れて真っ暗に。ガスランタンを手探りで取り出して組み立て火を入れ,電球を交換する。 ランタンで暖をとり,おむすびを食いながら,しばらく空を眺めていたが,ダメだやっぱり寒い!ダウンを中に着込む。 5時前にやや空が白んできたかなぁ・・・と思ったら,あっという間にあんなに見えてた星がほとんど見えなくなった。
5:03 で,よく見ると下のほうに雲があって水平線からの日の出は望めそうに無い。
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5:43 あーでもいいねぇ〜,空が焼けてきた。 この頃,一組のカップルさんが登ってきた。夜明けを見ようとやってきたのだろうが,随分風通しの良さそうな服をお召しだ。しばらく頑張ってたようだが,すぐに姿が見えなくなった。その後すぐ,ヘルメットをかぶったままのライダーが一人現れ,ふらふらと歩き回っている・・・けっこう不気味だ。
6:20 だいぶ日も上がり,お釜や熊野岳もすっかり見渡せる。
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6:55 刈田岳の南側から西側にかけての斜面は植生があり,鮮やかな赤や黄色が。 |
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7:23 今日はエコーラインの刈田峠付近に車を停め,前日と同じ,前山・杉ヶ峰を経て,芝草平・屏風岳を目指す。 |
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ちょっと空気が霞んでいるけれど,前日に比べるとだいぶイイ。
7:49 前山山頂を越え,杉ヶ峰へ。
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晴れてはいるものの空が白い。 杉ヶ峰の北面はどっしりとした山容でイイ感じ。
8:05 杉ヶ峰から北に,越えてきた前山と,その向こうに道路に切り刻まれた刈田岳,さらに熊野岳が望まれる。良い見晴らし。
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東には後烏帽子岳が望まれるが,霞みと逆光で白っぽいシルエットのみ。撮っておりません。
8:11 杉ヶ峰を越えると間もなく芝草平が現れ,その向こうに屏風岳と南屏風岳が迫ってくる。
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今日もやっぱり,ここからはぬかるみの多い道。沢伝いに道がついていて,どんどん道がえぐれて行くので,どうしても脇の草地を選ぶために登山道が広がっていく感じ。木道を敷いたほうが良さそう。
8:24 前日到達できなかった芝草平。 ちょうど屏風岳と杉ヶ峰の中間地点で,草黄葉の中に池塘が点在している。
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相変わらず道はぬかるみ。
8:28 芝草平を過ぎ,やや登った見晴の利くところで後方に杉ヶ峰と,右奥に刈田岳・熊野岳を振り返る。
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で,ここからの登りがタイヘンなぬかるみの連続!ズルズルと足を滑らせた跡が蟻地獄のよう。
8:40 左にロウズメ平への道を分け,屏風岳への登りは次第に緩やかに。
8:55 台地状になってくると,間もなく東側に展望が大きく開け,屏風の壁直下の秋山沢を囲むように後烏帽子岳や水引入道,馬ノ神岳が飛び込んでくる。
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ほどなく屏風岳山頂に到達。 ちょっと空気が霞んでいる上に逆光なので,ここでは水引入道と馬ノ神岳は割愛,復路でご覧ください。
屏風岳山頂は東側がスパッと切れ落ちていて,眺望が素晴らしい。で,こちら側は色とりどりの紅葉のじゅうたん! 後烏帽子岳は4月に向こう側の斜面を滑りました。
9:08 今日の最低限の目的,屏風岳は到達したけれど,まだまだ時間も早いので,もう少し足をのばしてみる。 南屏風岳目指して,見晴らしの良い稜線上を歩く。 水引入道への分岐からは南屏風の壁が印象深い。間もなく緩やかな登りに。
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ここから先は,東側の視界が無くなる代わり,西側から北側にかけての視界が開ける。
9:16 東側の視界が無くなる前に,南屏風岳下のコガ沢を。
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是非雪のあるときに不忘山経由でこちらへ足をのばしてみたい。 降りるのは恐ろしいけれど(雪崩の巣だそうで)。
9:27 南屏風岳の山頂手前から振り返ると,杉ヶ峰とその手前に広がる草紅葉の芝草平が
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歩いてきた道は,杉ヶ峰から右の稜線上なので,登山道沿いの湿原は芝草平のほんの一部分でしかないことがわかる。
9:27 南屏風岳山頂。ここも東側の視界が無い。 で,もう少し南に下りてゆくと細い尾根の道になり,東側から北側への視界も開けてくる。
9:36 北に屏風岳を望む。
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屏風の壁上部はほとんど針葉樹だが,下に行くほど広葉樹に覆われていて,きれいなグラデーション。
屏風岳の東側に連なる水引入道。
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上の写真を撮った同じ地点から南に不忘山。 |
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3月に山の向こう側の白石スキー場から登ったときには,山頂のすぐ左側の小ピークあたりで撤退。
不忘山も目前だが,天気の不安があるのでこの辺で折返す。
10:09 再び南屏風を越え屏風岳へ。
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秋山沢の源流部。色とりどりの紅葉も霞む。フィルターが欲しい。
10:11 東側に水引入道(右)と馬ノ神岳(左)。山肌がこれでもかと紅葉に覆われている。
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水引入道の鞍部には紅葉の中に小さな池塘が認められる。 |
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ちょっとあそこにも行ってみたいな。(でも登り返したくはない) この後屏風岳山頂で飯を食い,天気が崩れないうちにと先を急ぐ。
11:02 屏風岳から芝草平へのぬかるみの降りでひとコケ。 11:38杉ヶ峰,11:54前山を過ぎ,刈田峠着12:20
あんまり空は青くなかったけれど,充分リベンジできたかな? 車で山を降りると下界はドンヨリ。朝からこんな天気だったそう。山の上はラッキーでございました。
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