TOP>山行記録[山別日付順]>燧ヶ岳
2002.5.12 燧ヶ岳
仙台を出て高畠,米沢,会津若松を経て,下郷の大内宿へ。
例のごとく三澤屋でそばをいただく。いつもは他に岩魚サンドを注文するところ,初めて鯉の甘煮など頼んでみるが,う〜ん・・・うまいっちゃうまいんだけど,うーん・・・。(今度は岩魚サンドにしよっと)

会津田島で食料を,伊南で酒を調達し,一路檜枝岐へ。
またしてもやってきたキリンテキャンプ場は小雨模様で天気はいまいちだけど,新緑が鮮やか。
あぁでも,キャンプ場付近にゃ残雪がまったく見当たりませんな・・・。今年は雪解けが早い。
温泉(共同浴場:燧の湯,500円)に入り,キャンプ場で飯,酒。せっかく暖まった体をビールでガンガン冷やす。
魚介をトマトで煮込んだスープで体を温めなおす。炭火があったかい。

翌朝,相変わらず小雨模様でがっかりするが,朝飯を食ってる間に上がったのと,回復の予報に期待し,とりあえず御池まで行ってみる。
9:40
檜枝岐側登山口の御池での天気は悪くない感じ。早速支度して登り始める。
それにしても雪が少ない。下のほうはヤブ漕ぎを強いられる。

10:37
最初の2段の急坂を登りきると現れる広沢田代。
今年はすでに木道がちらほらと残雪の下から顔を出してる。雪に隠れた2本の木道の間に,うっかり足をのっけると,ズボッと股下まで踏み抜き,タイヘンビビる。
あれ,空が結構いい具合。風はないが日差しもないので思ったより快適。
去年は熊沢田代への2段の急坂(正面)を直登し,タイヘン難儀したので,今回は壁の左側を巻いていくことにする。

広沢田代上の熊沢田代への2段目の急坂の途中,広沢田代を振り返ると会津駒ケ岳(2133m)に連なる大杉岳(1921m)が見えるが,上は厚い雲に覆われている。
この辺りは斜度がかなりあるけど木立が閑散としてるから,滑るのは楽しい。

11:19
熊沢田代への壁を左に巻いていくと,なんと!山頂が見えてるぢゃないか。
会津駒方面の空模様からは想像できなかった景色に感激!力が湧いてくる。

11:39
熊沢田代。すっかり木道が現れ,そちらこちらに雪解け水が流れている。ほんと雪少ない。
ここでしばらく休憩。水の流れる音と,うぐいすが縄張りを主張している(のか?)声をぼんやり聞いてみたりする。
あー癒されちゃうなぁー。ここに一泊してもいいねぇとか思っちゃうね。

12:12
森林限界に上がる直前のダケカンバ。
(だよね?違ってたら教えてください)

12:31
森林限界上の山頂への最後の急坂の途中から熊沢田代を振り返ったところ。
朝の天気が嘘のような快晴で,会津駒ケ岳が綺麗ですねぇ,上の白い雪と下の新緑の対比が(写真じゃ分かりづらいな・・・)。春山ってステキ。

12:35
この斜面を滑るためにまたやって来たんだなぁ。いい!この斜面はいい!(・・・滑る分には)
登り始めは結構しんどかったけど,熊沢田代から上はなんだか調子が良くて,休憩もそこそこにサクサク登る。

12:51
山頂直下の台地まで達すると,南東に尾瀬沼が見えてくる。大江湿原と長蔵小屋のあたり。
ビジターセンターや長蔵小屋が見えますね。
山頂へはここで板をデポし,潅木の間をかき分け,岩をよじ登るように上がっていく。雪はない。

13:10
程なく登頂。三角点のある爼�ー(2346m)から南西に尾瀬ヶ原と,その奥に至仏山を見たところ。
お隣の柴安�ー(2356m)が最高峰なんですけどね。あちらまで行く執念はちょと残ってない。でも滑ったあとがある。あそこまで行くつわものもいるんですねぇ・・・感心感心。ちなみにあちらの山頂からの尾瀬ヶ原の眺めは,こちらの比ではない!(夏山で見ました)

去年の同じ時期の尾瀬ヶ原はまだ雪が多く残っていたのに,今年はほとんど無く,けっこう水浸し状態。ガンガン解けてるなー。
早速湯を沸かし飯の準備。
360度の展望の中「最高だ!」を連発する。気の利いた言葉もなく,そればっかり。だって最高なんですよ。
それにしても至仏山・・・滑りたい!こっちから見ると具合良さそうなんだよね。

南東を見下ろすと,尾瀬沼の全景が。湖面を覆っていた雪もほとんど解けましたね。
こちら側の斜面もなんだか良さげ。もちろん登り返しが必要ですが・・・。
さて,どれほどの意味があるのか知らないが,登頂のたびに逆立ちに精を出すtoco氏。なかば義務のごとく写真を撮るのでした(至仏山が隠れたな)

14:19
そして本日のメイン,会津駒ケ岳を眺めながらの燧ケ岳北斜面大滑降!雪は快適なザラメで文句なし。お古の金ぴかのサロモンの板と,くたびれたバートンのブーツが写ってるね・・・。toco氏から譲り受けました。ありがとう。
大斜面の下はちょっと込み合った樹林帯で,そこを抜けると熊沢田代上の広い斜面に出る。熊沢田代で若干の歩き後,広沢田代に下りる壁がまた楽しい!
ここの2段の壁を降りると広沢田代へ。

15:25
広沢田代でまた板を外し,ザクザク歩く。
朝とは状況が一変,どんどん解けてて,そっちこっちで足がはまる。
上から流れてきてた水が一旦雪の中に消え,木道の反対側からコンコンと湧き出てた。この水の音にまた癒されちゃうねー。
このあと広沢田代下の密なヤブの壁に苦労しながら滑り降り,16:00頃御池到着。

その後,檜枝岐村の温泉(共同浴場:駒の湯,500円)に入り,檜枝岐歌舞伎鑑賞へ。
番外編へ
TOP>山行記録[山別日付順]>燧ヶ岳