刈田岳
2007.3.2
日照り続きで滑りには希望が持てなかったこの週,アーカイブ蓄積目的で抜けそうな刈田岳,夜明けの樹氷を。
3:00
澄川スキー場駐車場出発
(約1110)
未明3時に澄川スキー場出発,ガッチリキャット跡のスキー場内林道を忠実につめる。
快晴無風で文句なし。
月明かりのおかげで視界良好。ヘッドランプは間もなく迎える月の入り後に活躍するだろう。
後見ゲレンデの急斜面がちと億劫で,さらに林道を辿るもつづら折の道は効率悪く,少々タイムロス。
途中左手(南側)に星空の下,後烏帽子岳と屏風岳もくっきり。
4:10
ゲレンデトップ付近
(約1380)
ゲレンデトップ付近の林道から望む月明かりの刈田山頂は快晴。が,風が出始める。
林道からエコーラインへ。
大黒天付近で月は五色岳(或いは馬の背?)に沈み,途端に暗闇に包まれる。
次第に暴れ始める風に心細さを感じつつ,ひたひたとキャット跡を追う。
途中刈田岳からまっすぐ東に伸びる尾根に乗り,一直線に山頂を目指すも強風に千鳥足。
ヘッドランプに照らされる樹氷はすでに旬を過ぎて崩れかけたのか,不完全なものばかりで,オオシラビソは氷の中からその姿を半分現している。
5:00頃
井戸沢源頭
(約1650)
山頂避難小屋にて夜明け待ちをと考えていたが,イザその時を迎えて樹氷が間近にないのもどうかと思い,井戸沢源頭の森林限界付近にて停滞。
比較的大きな樹氷の陰でツェルトを被り夜明け待ちを決める。
しかし風がツェルトをバタバタ叩く音には萎えるなぁ。誰かにひっぱたかれてるみたい。
5:30頃
夜明け
東の空が白み始め,上空の星が消えうせるとその後は一気。
瞬く間に明ける蔵王の夜,カメラ2台片手に樹氷の間をうろうろ歩き回る。
ボード用グローブはカメラの操作性に難があるため撮影時は薄手の登り用グローブ。
これがなかなか手強い風に不足で(つうか大分破れてきて)たちまち指先に痛みを感じる冷たさ。
にもかかわらず,今この瞬間は二度と訪れないのだと手のことなどお構い無しにシャッターを切り続ける。そのうち凍傷になっと思う。
そんでも快晴の蔵王の夜明けにうっとり。
次第に様子が明らかになってきた井戸沢源頭は,一見面ツル?と思いきや硬いシュカブラに覆われていた。
刈田ピストンでは唯一のお楽しみバーンであったがそれも無くなり,この日の板の役割は歩かずに下山できるというだけのものに成り下がった。ま,無いよりゃマシ。。
ひとしきり撮影し太陽が高くなってきたところで,山頂,刈田嶺神社を目指す。
7:10
刈田岳山頂
(1758)
避難小屋を過ぎて間もなく神社到着。
実は冬期閉鎖中の神社到達は初めてです。
風は相変わらずながら,快晴の中央蔵王,南蔵王の景色に満足。前山から杉ガ峰にかけての東面の樹氷は状態が良さげ。
7:40
下山開始
撮るもんも撮ったんでとっとと下山開始。
エコーラインまでのわずかなお楽しみも無く,忍耐のシュカブラバーン落とし。
後はひたすらカチコチのキャット跡をこぎこぎ織り交ぜながら下山。
8:15
澄川スキー場駐車場到着
(約1110)