姥ヶ岳
2004.11.23
シーズンインを待ちわびる今日この頃,最近の月山エリアの降雪状況をまったくつかめてなく,山ボード装備携行が無駄になることを覚悟しつつ,姥沢へ。
お天気は高気圧に覆われた予想気圧配置どおり抜群,満点の星空。仙台未明4時発。
行く道すがら,国道に点在する気温表示はどこも1〜2度。放射冷却が効いてる。
空が白んできた頃,弓張平。
ここから望む月山は白いが,姥はあんまり良くない感じだ。
果たして到着した姥沢には道路わきにちょろっとしか…。
それでも,姥の東面〜牛首にはあるだろうと願いつつ,姥沢小屋下で久しぶりのフル装備の支度。
見える限り夏山歩きの状態であることは明白であったから,スノーシューを省略。
あわよくば大雪城へと考えていたので月山西面の鍛冶月光に備えアイゼンは持っていく事にした。
6:45
姥沢出発
(約1170)
ずっしり重いザックを背負い,リフト下駅へ。
沢コースは夏山然。
やや雪で覆われたリフト下をまっすぐ上がっていく。
高度を上げ,徐々に傾斜が緩くなっていくに従い,ほぼ全面が雪に覆われてきた。下山もある程度滑れそう。
しかし左手に広がる姥の大斜面の積雪は寂しく,未だゴロゴロ岩の出ている状況で滑るには値しないだろう。と思ったら,岩をよけるように3〜4ターン,必死で求めてるって感じのスキーのトラックが付いていた。
7:45
リフト上駅
(約1510)
日陰でカチコチだったリフト下の雪だったが,既に陽射しを浴びていたリフト上駅から上の雪は柔らかいザラメ。
んで,これが結構ぬかる。ひざ下程度の深さ,ところどころ踏み抜いたり,雪の下の岩に足滑らせたりして…失敗だった,スノーシュー置いてきたの。
姥の東面から柴灯森,牛首,そして月山を見渡せる位置まで達すると,うんうん,やっぱ板持って来て良かったぁ。
岩が出ていて薄そうではあるが,白い面がいっぱいある。
んで,つぼ足で牛首まで行くのも難儀だなぁと,とりあえず姥の山頂を目指す。
この時点で「今日は姥の東面で遊ぶだけでいいや」モードに。
スキー場側(南側)はやはり小雪で,木道や階段も出ている状態。さほど労せず山頂へ。
8:25
姥ヶ岳山頂
(1669.7)
スキー場側山頂直下の緩い面にまとまった雪が付いていたので,まずはここで足慣らし。遠く朝日連峰を眺めながら100m程度を。
きれいで走る雪。ザラメっぽくもない。
およそ6ヶ月ぶりだが意外と普通に滑れた。
8:40
再度姥ヶ岳山頂
(1669.7)
再度山頂へ達し,東面に回りこむ。
月山を正面に板を履き,今シーズンの1本目(さっきのはリハ)。オメデトー!パチパチ。
白く柔らかく,且つよく走る。
足に負担の無いストレスフリーの雪面を,岩をかわしながら(ストレスフリーとは言えんか)下部まで。
まぁ,たかだか標高差にして150m程度ですがね…良かった。岩ヒット1。
早速登り返し。
とってもあったかで,フリース1枚でも暑いくらい。
この東面は積雪がしっかりしていてキックステップが決まり,斜度はあるが比較的ラクだった。
次は姥ヶ岳の三角点のあるピークの北側にある,も少し高いピークへ。
9:10
1688峰
穏やかだー!超。
雪はほとんどザラメに。
1本目のトラックを見下ろしながら,お茶と菓子パンで休憩。
展望は言わずもがな。シェルを着込んでマッタリ三昧。
久しぶりの山ボードが嬉しくて,ピークの狭い雪面でしばらくごろごろしていた(笑)
あんまり穏やかなので,ついでにだるま様を製作。ザラメは転がらんのでショベルでザクザク→雑感参照。
以後,このピークでお客様をお出迎えを。
10:00
本日の2本目
ここを後にするのはもったいねーなーと思いながら,本日の2本目。オメデトー!パチパチ。
ピークの南面を巻きながら東面へ。
慎重に岩の無い面を選びながら小さな沢状へ。
1本目より積雪はやや厚め?岩ヒットゼロで下部へ。
木道に荷物を降ろして山を振り返る…ん〜今日はこれでおしまい(笑)
2本のトラックと白い山と真っ青な空を見上げながら休憩後,木道を辿ってリフト上駅へ。
しかしこの木道,ほとんどは雪の下で,時々踏み外してはバッタリと倒れこむ。疲れるわ。
10:40
リフト上駅
(約1510)
リフト上駅にたどり着いて,いざ滑る用意を始めたら,あれ?ゴーグルは?…あ〜ハイハイ,姥の東面滑り降りたあと木道に置いたっけね…!結局もう1往復する羽目に。
ゴーグルを回収し,再び姥の南側に回りこんだところで,上がってくる登山者がひとり。
今日初めて人に出会ったが言葉少なに行ってしまわれた。
11:15
再度リフト上駅
(約1510)
そしてリフト上駅に一人の山スキーヤー発見。
姥の東側は何とか滑れる旨話。
この人も雪を待ちわびていたひとりのよう。「ゴーグル忘れてきて取りに戻ってたんすよ」と他愛の無い話に付き合ってもらった。。
さて,カチコチだったリフト下の雪は日差しを浴びて目論見どおり柔らかくなっていたが,著しい気温の上昇で雪解けも進み,登りで半分ほどあった雪面は1/3ほどに。
まぁそれでも行けるとこまで,と滑っていたら,1箇所雪の途切れそうな箇所有り。
その先もまとまった雪があるからなんとか越えようと頑張ったら,岩ヒット1。
その先すぐに雪が無くなり,夏道の下山と相成った。
結局岩ヒットは〆て2。
まぁいずれもかすり傷程度でたいしたこと無かった(体じゃないですよ。板です,板。)
11:50
姥沢
(約1170)
雪質は春の山行のようであったが,違いは雪がきれいなこと。下山後の道具のきれいさね!
土もほこりも付いてないから,雪と水をふき取っておしまい。
気温も10度を越え,ゆるゆる後片付け。おにぎりにかぶりつきながら姥ヶ岳を振り返る…早く積もれ。
帰りは水沢で温泉&地ビール月山入手の定番コース。シーズン入ったなぁ〜山ボードのある生活,priceless.